ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File015】底抜け底抜け軍艦(おふね)が通る・・・
原題は「McHALE'S NAVY」なんでもアメリカで昔人気だったテレビコメディシリーズ、でもって主演はアーネスト・ボーグナインだった作品のリメイク映画化作品です。元々はカリブ海で海軍払い下げの魚雷艇を駆使して悪徳密輸業者やギャングをやっつける正義の味方的お話だったようですが、映画は、理由あって海軍を退役したマックヘイル元大尉が、テロリストの悪巧みに巻き込まれ、海軍に復帰、愛艇を駆使してテロリストと戦うお話になってます。まあコメディですから血なまぐさい場面はあまりないですが、登場するテロリストの使用する高速攻撃艇は007も真っ青の特殊装備満載。次から次に秘密兵器が登場します。主人公操るボロ魚雷艇(実は高性能だが、配属される部下はお決まりの落ちこぼれ水兵)と激戦?を繰り広げます。またアホな上官と美人の秘書との掛け合いも傑作。なんとアーネスト・ボーグナイン本人が主人公の父親役で登場してるところも見せ場のひとつでげす。

【ミスター・ロバーツ@】【ミスター・パルバーA】
う〜む。この作品をコメディと言ってよいのか・・・。笑わせる場面が多いので、やっぱコメディなんでしょうか?でも二作品とも、ラストシーンはしんみりなのが、ちょっと・・・。太平洋戦争末期の米海軍小型補給輸送船を舞台に悪徳艦長(意地悪・変質狂?)と士官・水兵たちの対立を描いた作品。@では艦長役をジェームズ・ギャグニー、ロバーツ中尉役をヘンリー・フォンダ、パルバー少尉役をジャック・レモンが演じてます。久しぶりの休暇で上陸した水兵たちがハメを外し過ぎ軍港を追い出されるシーンや、ロバーツ中尉の堪忍袋の緒が切れて艦長の大事にしている椰子の木を海に投げ捨て、怒った艦長が非常戦闘配置を呼集するシーンで、水兵たちが椰子の植わっていた缶をみんなで拝むシーン・・・は笑えます。Aは@より約10年後に製作された続編。前作でジャック・レモンが演じたパルバー少尉(劇中では中尉)が主人公で、演じるはロバート・ウォーカーJr。艦長役は前作とうって変わって丸々肥ったバール・アイブス(こんな肥った艦長いね〜よな〜ッ)。艦医役でウォルター・マッソー、水兵役で若きジャック・ニコルソンが良い味出してますが・・・全体的にパワーダウンしてるのは見逃せません。Aの見せ場は@と同様非常戦闘配置シーン(こっちは発砲シーンあり)とパルバー中尉と艦長が漂流して流れついた島で、艦医の無線の指示によって艦長の盲腸≠パルバー中尉が手術するシーンってトコですか・・・。

こうやってみると、海軍コメディってやっぱアメリカ海軍に多いですな。日本海軍を舞台にした作品(フランキー堺主演のああ軍艦旗シリーズ)なんかもありますが、軍艦を舞台にしてるよりも、陸上の海兵団なんかを舞台にしてるので、ちょっと趣きが違うんだよね。まして海軍国たるイギリスじゃ、海軍を舞台にしたコメディって難しそうだし・・・やっぱアメリカ海軍なんですかねぇ〜。【続く】

12月02日(日)
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