ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File014】そして戦車は行く・・・
ダドリー・ムーア&エディ・マーフィー主演のコメディ作品。エディ・マーフィーが「ビバリー・・・」で一躍トップスターになる前の作品です。物語は新型戦車の射撃安定ジャイロを開発する技術者と、新型戦車の試験走行をやらされる米軍戦車兵のお話。主演の二人は「戦火の勇気」のD・ワシントンとM・ライアンと同じく共に主役なのに共演するシーンはありません。技術者のお話(KGBが絡んだスパイ映画もどき)と戦車兵のお話(トラブル満載の戦車メインのドタバタコメディ)のお話が並行して進行(実は時差があるらしいが)し、最後のワンシーンで二つの話が交差(最後に搭載ミサイル誘導用の射撃安定ジャイロが作動する場面)します。実は、この映画1985年公開の映画なのですが、物語(エディ・マーフィー部分)中でイラク軍がクウェートに侵攻して来ます(確か湾岸戦争って90年代じゃなかったっけ?)おっと、登場する戦車は現代のM1エイブラムスっぽく砲塔に鉄板を張り改造を施したM48(?)戦車(新型戦車役)と無改造のM48(M60か)が登場。新型戦車の内部は、かの迷作「戦車バタリオン」のM41並みに広々してます(笑)
【パワープレイ】
もうクーデターものの傑作といえば、この作品。ヨーロッパの架空の小国で舞台に、腐敗した政府に嫌気が差したディビッド・ヘミングス演じる参謀大佐ら陸軍将校一派がクーデターを計画。ドナルド・プレゼンス演じる秘密警察長官の目を掻い潜り、序々に同志を集めていくプロットは秀逸です。ロケはカナダを中心に行われたらしいので、センチュリオンMk5戦車及びM113兵員輸送車などカナダ軍の車両が大挙登場。クーデターにおける戦車の役割の重要性を説くピーター・オトゥール演じる戦車旅団長が渋いですな。クーデターへの参加を誘われながら、断り、さらに秘密警察に通報しようとする同期の戦車旅団長を通信テントごと踏み潰すシーンは圧巻。センチュリオン戦車の重量感がズンズン画面から伝わってきます。最後はあっと驚くドンデン返しもありますが・・・。M113兵員輸送車にドーザープレートを付けたタイプがいきなり登場するシーンが珍しくて印象に残っています。政府側の虎の子「空挺部隊」のC130輸送機が首都の空港を封鎖され、着陸できずに帰っていくのに唖然。空挺部隊ならパラシュート降下しろよ〜なんて思ってしまいました。ただいま絶好のコンディション<Nーデター開始の暗号無線シーンがカッコイイですな。
また徒然なるままにくだらぬことを書いてしまいました。本当はもっといろいろ書きたい珍しい戦車が登場する映画がいっぱいあるんですが、今回はこの辺で・・・次回は、また別のテーマで書き込んでみたいと思っちょります。乞う期待・・・【続く】
【一部追記】20011202「ゴールデンアイ」の記事に一部追記
11月24日(土)
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