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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File013】A TANK NAMED LULUBELLEルルベル≠ニいう名の戦車
カルトな作品をもう一本(爆)これほど内容の薄く、しかも話題の豊富な作品も無いですな。TV東京系の深夜映画劇場で度々(最近は無いな〜ッ)放送され、戦争映画ファンの脳髄にサブリミナル効果の如く叩き込まれた作品です。解っていても観てしまう脅威の作品・・・。ほぼ全編スタジオ撮影。M41戦車使った朝鮮戦争を舞台とした、どう見ても連続ドラマのデモ版って感じの作品ですが。中でも戦車内の演出は秀逸?一種の密室劇もしくはシュチュエーションドラマなんでしょうか?あんな広々とした戦車の車内は「第27囚人戦車隊」に登場するSU100の車内に匹敵、いやソレ以上です・・・。でもM41って前方機銃あったけ。しかもドライポッド付きだぜ・・・。エンドロールの登場人物の紹介が泣かせます・・・。
【馬鹿が戦車でやって来る】
戦争映画ではないですが、こちらもカルトな邦画作品を一本。出演者に戦車87号≠チてクレジットが出てるとこが、ちょっと通ですな。かのクレージーキャッツのハナ肇氏主演の風刺劇。戦後の地方の寒村を舞台に古い風習や人間関係をぶち壊すハナ氏演じる元少年戦車兵。どうやって戦車を隠匿したかはご愛嬌。しかしこの戦車?よく走ります。まさに豆タンクって表現ピッタリ。なんでも雪上車をベースに改造された車両だそうですが、村中をパニックに落とし入れます。一家に一台ってとこですか・・・。最後は戦車ごと海の中へ。砂浜を海の中に続くキャタピラの後が印象的でした。そこの海をタンク淵≠チて言うんだ・・・とは黄門様こと東野英治郎氏の弁。でもハナ氏演じる主人公って死んではないそうです。
【戦国自衛隊】
最後にご紹介するのは、日本映画界が世界に誇る撮影用レプリカ61式戦車≠フ登場する作品です。伊庭三尉率いる補給部隊が天変地異によって戦国時代にタイムスリップ。上杉謙信とともに天下取りの戦いを繰り広げるってお話。原作よりは舞台設定のスケールは小さくなってますが、反面、登場する61式戦車(撮影用にタミヤ模型を参考にフルスクラッチ。制作費数千万円?)は撮影用に製作された戦車としては屈指の出来だと思います。なんてったって自走します(爆)そこがジープの上にグラスファイバーの車体乗っけたどっかの戦車と大違いってとこ。反面、日本映画のスペシャル・エフェクトの限界、主砲発砲と機銃発射はショボイですけどね・・・。関ヶ原の合戦後、弾尽き燃料涸れた鉄牛は乗員の手により湖底へと沈められ・・・その後引き上げられ、子供たちの守護神として復活、七日間戦争を戦うのは、皆さんご承知の通りですネッ。(なんでも神奈川県の映画大道具機材専門のレストア業者の方のところに現存してるらしいです・・・是非復活希望)
一台の戦車が物語を彩る作品についてカキコして見ました。でも殆んど戦争映画ファンや戦車マニアの方々ご存知過ぎる作品ばっかになってしまいましたけど。まあ余り突っ込まないで下さいネッ・・・【続く】
【一部修正】20011122【サハラ戦車隊】の内容につきUnteroffizier氏よりのご指摘により一部修正
20011214【サハラ戦車隊】の内容につき一部修正
20020902【戦闘機対戦車】の内容につき一部加筆
11月20日(火)
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