ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File132】最新戦争映画情報第二弾・・・中国版「プライベート・ライアン?」登場
従来の中国製戦争映画とは異なり、プロパガンダ的な演出は少なく、また登場人物はリアリティある設定がされており中国はもとより韓国でも大ヒット。これまではコメディ映画が多かったというフォン・シャオガン監督。「この映画を撮った理由は3つ。まずたまたま読んだ原作が感動的だったこと。そして男の監督なら誰でも思うように戦争映画を1度は撮ってみたかったこと。3つめは中国では私がコメディしか撮ることができないと思われていたからです」と撮影の理由をあげている。戦闘シーンには『ブラザーフッド』のカン・ジェギェ監督のアドバイスがあった。「『女帝』の撮影中、スタジオに遊びに来てくれたカン監督が、戦争映画は大変だ。それとハリウッドを端から信用しない方が良い。私たちで力を合わせればハリウッドと同じ程度の作品をもっと安く撮ることができる≠ニ言ってくれました。それで覚悟もできたし、すべてが想定の範囲内で撮影できました。私たちは何も遠く離れたハリウッドまで行くことはありません。日本と韓国と中国が力を合わせてアジア映画を作ればいいのです」と、力強く語る。公開前の中国では、女性の観客が来ない戦争映画で、しかも出演者は無名の役者ばかりということもあり、恐らくヒットは無理だろうと言われていた。「総予算は約1000万ドルですが、ハリウッドで撮れば1億ドルはかかると思います。ですから全てを製作費に使わざるを得ませんでした。主演のチャン・ハンユーはグー・ズーティ隊長にぴったりでしたが、こういった理由でギャラの安い新人俳優ばかりを使うしかなったのです」と製作費の苦労を語った。「中国ではちょうど同じ時期に大スターが共演する大作が公開されましたが、蓋を開けてみるとどんどん引き離し、とうとう興行収入2億6千万人民元(約37億円)を記録して年間第1位になりました。昨年の釜山映画祭ではオープニングで上映されましたが、雨の中7000人の観客は誰1人帰ろうとせず最後まで観てくれました。(金鶏百花賞では最優秀作品賞など主要4部門を受賞)その後公開された韓国でも人気を呼び、当時は中国でさえ無名だった主役のチャン・ハンユーは(役名の)グー兄貴と呼ばれる人気スターになりました」とヒットへの軌跡を振り返る。「私は一部のコアな人たちだけのための作品ではなく、ずっと大衆映画を撮ってきました。私にとって観客が受け入れてくれないこと=失敗≠ナすが、今回の成功で自信がついたので、これからも自分が信じた道を進んでいきたいと思います」と答えた。日本では2009年新春第2弾、東京日比谷のシャンテ・シネ他全国にて公開予定。




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【オマケ】
Communist China vs Imperial Japan: Battle of Pingxingguan

11月02日(日)
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