ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File053】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・ぐぅれんたぁ〜い・・・ハイッ。い〜あるさんすぅ編
映画というものは、元来観て楽しむべきものです。まあ芸術というものは、その作品を通じて制作者(芸術家)の意図・思想・意見を観る者(観客)に伝えるものですが、映画の原点はやっぱ娯楽≠セと思うのですよ。まあ、その娯楽面を強調するが為に表現に過大な虚飾・虚偽が加味されてしまうことはありますが、興行として収益を上げるためには、一種仕方ない部分もあります。かの「パールハーバー(以下略PH)」は一部観客の方々の怒りを甚だ助長させましたが、そんな事でイチイチ怒っても仕方ないじゃないですか・・・こんな事を書くと日本人として恥ずかしくないのか・・・怒怒怒≠ニいうカキコミをいただきそうですが、所詮映画ですよ・・・せいぜい表現がおかしいとか、装備・兵器・軍装が変≠チてネタで、酒でも飲んでいた方が楽しいと思うんですが・・・ねぇ。「PH」より日本軍の表現が酷い映画なんて、それこそ腐る程ありますよ・・・喜んで「PH」観に行ったお姉ちゃんたちが「日本とぉアメリカがぁ戦争してたぁなんてぇぜ〜んぜん知りませんでした〜ッ」って言ってる事を怒っても、そりゃ生姜無いでしょう。戦後民主教育の成果なんですから・・・(おお〜過激な表現)話がソレちゃいましたね。方位修正左90度、宜〜候〜うッ。
さて楽しめる戦争映画≠ナすよ。「戦争という人類最大の汚点・人殺しを描いて楽しむとは何たる事かーッ」って怒る方々が未だいるんで・・・しょうね。でもそんな事言ってたら「土曜ワイド劇場」なんか毎週殺人事件が起こってるんですよ(まあ実際最近は物騒かつ猟奇的な殺人事件も頻発してますがね〜ッ)「戦争と殺人事件は違う」なんて御託は聞きたくないですからね・・・そんなこと思っているんだったら、戦争映画なんて観ないで下さい・・・キッパリ。で楽しめる戦争映画・・・チャンバラ・コンバット≠ナす・・・くどい。1950〜1960年代に大量生産される娯楽戦争映画。でも軍オタ的には最近の戦争映画よりも数段の出来の作品ばかり・・・何故って、そう製作スタッフにも出演俳優にも軍隊・従軍経験者が山程いたんです。軍隊の慣習やしきたり、軍隊用語、戦闘教範、軍装や兵隊の仕種など、そりゃもうバッチリ・・・問題と言えばショボイ爆破シーンと排莢しない電気発火式ステージガンくらいですかねぇ。それではしつこくチャンバラ・コンバット≠ノついて御託を並べて見ましょう・・・。
【@喜劇系】
興行映画の娯楽面を代表するジャンルに喜劇・コメディがあります。とにかく観て笑う¥o演している喜劇俳優たちのズッコケ・オトボケ・トンチンカンな爆笑演技とホロっとさせる人情演技を観て何も考えずに楽しむ・・・。「喜劇○○○○」って言うようなシリーズに代表される日本人好みのストーリー・登場人物設定・・・今ではテレビ(ドラマ・バラエティー)の普及でメッキリ少なくなってしまいましたが・・・。「星の数より飯の数」という絶対的年功序列社会であり「上官の命令は絶対」という将校・下士官・兵のこれまた絶対的階級制度による徹底的な非民主主義社会である軍隊の中で、その最底辺にいる新兵・二等兵たちが無謀な命令やビンタやバットに代表される制裁の下でしぶとく、そしてしたたかに生き抜いていく、上官の不正を暴く、偶然的に手柄を立てる、戦友との熱い友情・・・する姿に大いに笑い、拍手喝采する観客たち・・・の姿が目に浮かびます。(「タイトル/公開日」)
A.二等兵物語シリーズ
ご存知、伴淳こと伴淳三郎とアチャコこと花菱アチャコの凸凹コンビが兵舎で、内務班で、大陸の駐屯地で、南方の孤島で、本土の飛行場で、乱暴な上官や古参兵にささやかな仕返しをしたり、軍内部の不正を暴いたり、敵中突破したり、敵の戦車を分捕って二階級特進したりとノンストップで繰広げられる報復絶倒の大活躍の数々。旧軍を舞台とした最初の軍隊コメディ物。松竹映画の看板シリーズとして全10作品で、最盛期には年間に2本ものスケジュールで製作・公開されています。大村崑、E.H.エリック、伊藤雄之助、横山エンタツ、榎本健一、三木のり平、名和宏、芦屋小雁等が脇を固め、また田畑義夫が劇中歌を歌ってたりします。
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08月11日(日)
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