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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File031】元祖美少女戦隊・・・変り種戦争映画&メエピソードA
「歴史にIFは禁物・・・」ってのは、フィクションにありがちなフレーズですが「もしナチスドイツが第二次大戦に勝ってたら・・・」という設定による作品な訳です。TV映画ですが良く出来た作品ではあります。私ATFは原作本を先に読んでいたんですが、まあそれほど原作との隔たりを感じさせられない仕上がりだと思います。物語はドイツが二次戦に勝利した後の世界が舞台。ヒトラー総統の満60歳の誕生日と、対米講和条約締結を間近に控えたベルリンで起こった殺人事件。捜査担当はベルリン刑事警察の警部(演じるはルトガー・ハウアー)まあ司法警察官=親衛隊員でもあるんですが、なんかおじさんの悲哀を感じさせる刑事・・・デカって感じで、エリートの親衛隊員てな雰囲気ではありません。この殺人事件の根底にもユダヤ人虐殺が関わってきます。ユダヤ資本が大きな影響力を持つ米国との講和を結ぶ上では虐殺問題は障害になる為、この架空ドイツ史上から抹殺されているんですが、その事実を巡る陰謀に巻き込まれていく主人公の警部と米国人女性ジャーナリスト。戦争映画ではありませんが、アルゲマイネ風軍服が多数登場って意味で興味深い作品です。
【英国は占領された】
この作品もIF戦記物≠フ極み的作品です。軍装ファン絶賛の作品でもあります。でも1965年度カンヌ国際映画祭で青少年向映画国際批評家賞≠ネんて凄い賞(よく解らん・・・という意見も)を貰ってるんですよ。原題は「IT HAPPENED HERE」直訳すれは「それは此処で起こった」ってトコでしょうか。原案・制作・脚本・監督に軍装界でも有名な考証・収拾家であるアンドリュー・モロー氏が関わっています。ストーリーは「ドイツに半分占領されたイギリス」が舞台。ロンドンの目抜き通りや名所旧跡の前で行進したり、記念撮影するドイツ兵たちの姿が記録ニュースフィルムの様に挿入されているのは、良く出来ています。また個人所有のヤクトパンター°逐戦車が登場するのは生唾モノ。一人の英国人女性が歴史の流れのなかで翻弄される姿が描かれています。独占領下英国のファシスト組織や義勇英国人部隊「ブラックプリンス」が登場。ラストの停戦交渉・捕虜交換シーンで、英国人パルチザン部隊に引き渡され虐殺されるブラックプリンス部隊の義勇兵たちが哀れです・・・。
【マ☆ウ☆ス】
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02月28日(木)
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