ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File022】やっぱり馬≠ェ好き・・・その他騎兵篇
引き続き南北戦争モノ≠。巨匠ジョン・フォード監督とミスター・アメリカ、ジョン・ウェイン主演によるズバリ騎兵隊<cmの傑作。「アパッチ砦」や「黄色いリボン」が駐屯地である砦≠メインにしているのに対し、この「騎兵隊」は騎兵本来の機動戦をメインにした作品。しかも3個連隊という北軍騎兵の大部隊が堪能できます。戦況の巻き返しの為、南軍の要衝ビックスバーグ攻略の足がかりとして、後方の補給基地ニュートン駅を攻撃する為、ジョン・ウェイン演じる元鉄道技師の大佐指揮下の騎兵部隊が編成されます。南軍勢力下遥か後方まで辿り着くだけでも大ごとなのに、しかも騎兵の大部隊の移動です。途中南部の農場主のお嬢さん登場のシーンや部下の軍医との対立などのエピソードを踏まえながら、作戦は大成功。駅と鉄道を破壊するシーンで、元鉄道技師である大佐が感傷的になるのが複線。後半は撤退する北軍騎兵と追撃する南軍部隊との追いかけっこがメイン。南軍の幼年学校生徒が借り出されるエピソードは実話を基にしているようです。ラストシーン。大量の負傷者を看病する為に敵地に残る軍医と大佐の別れのシーンは、まさにジョン・フォード流男のロマン∴れるシーンでしょう・・・。

【壮烈第7騎兵隊】
西部劇の騎兵隊<cmで、名前の言える士官は・・・と聞かれて、誰もが真っ先に答えるのがカスター将軍≠アとジョージ・アームストロング・カスターでしょう。この作品は彼の士官学校時代から結婚、南北戦争、リトル・ビッグ・ホーンでの戦死までの半生を描いた作品です。主演は前述の「進め龍騎兵」と同じくエロール・フリンで、相手役も同じくオリヴィア・デ・ハヴィランド。良くカスター将軍≠ニいわれますが、彼は南北戦争中、戦時特例の名誉進級で連邦義勇軍少将になっていた事によるもので、戦後は連邦正規軍中佐に降等になっています。しかし、この作品のラストであるリトル・ビッグ・ホーンでスー&シャイアン族連合軍との戦いの時は大佐で、将軍昇進直前で、そのため功を焦ったとも言われています。俗に判官贔屓≠ニいわれるように、カスターを描いた多くの作品が、彼をインディアンと戦って戦死した名将という風に描いていますが、実際は猪突猛進型の無鉄砲な指揮官だったようです。インディアン部隊と第7騎兵隊の戦闘シーンは迫力満点です。

アラモ】
テキサス独立の為、サンタ・アナ将軍率いるメキシコ軍大部隊をアラモの砦に迎え撃ち全滅した守備隊のお話。監督&主演はジョン・ウェイン。「パール・ハーバー」と並び、アメリカ人にとってリメンバー○○○≠ニ言えば、この「アラモ」です。小兵力ながらも長射程の大砲によりヒューストン将軍の反撃までの時間を稼いだアラモ守備隊≠ヘ、将にアメリカ魂の象徴です。で、騎兵隊ですが、アラモ守備隊は防戦一方なので、ここに登場するのはメキシコ軍騎兵です。仏帝政軍仕様の装備で大挙登場しますが、まあハリウッド映画の御多分に漏れずヤラレ役≠ネので活躍はしません。「アラモ2」ってのがありますが、これは続編ではなくリメイク版≠ナす。同じくアメリカとメキシコの戦いを描いた「ワン・マンズ・ヒーロー」(主演トム・ベレンジャー、新教徒主流の合衆国陸軍内で差別されてたアイルランド系カトリック教徒の兵士達が、脱走してメキシコ側で戦うお話)ってのがありますが、この作品に登場するメキシコ騎兵はキリッ≠ニしててカッコイイです。

【カーツーム】

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01月07日(月)
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