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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File018】ラインの守り″戦発動記念特集「合言葉はナッツ=v
映画検索サイトで調べると「戦場」って作品は4作品出てきますな。有名なのはバート・ランカスター主演の初期ベトナム戦版「戦場」マイナーだけどビデオにはなってるニック・ノルティ主演の太平洋戦線版「戦場」さらによくわかんないロシア版「戦場」、そしてバストーニュ守備の101空挺師団の将兵を描いたコノ「戦場」です。アメリカ軍空挺部隊員の軍装とかがシッカリ描かれた名作≠ナす。しょっちゅう噛み煙草をクチャクチャやってる軍曹、入れ歯してる兵隊、即席栽培の小隊長、南部出身で始めて雪を見てはしゃぐ兵士、米兵に変装した独兵のエピソードなど見所満載です。この映画ではM1ガーランドライフルの発射音が「タンタン」って聞こえます。ちょっとしか登場しませんがM18ヘルキャット戦車駆逐車やルター派の従軍牧師のシーンも印象的です。この作品での「NUTS」の邦訳は、ズバリ「アホ!」でした・・・。でも一番印象に残っているのは隊員たちが行進時に歌う愛称歌・・・不勉強ながらタイトルを知りません・・・ラストシーンで軍曹の掛け声とともにボロボロに成りながらも歩調を取り行進して後退していく分隊・・・「故郷はいいか♪」「ジョディはいたか♪」「彼女はいたか♪」・・・ハリウッド戦争映画の名脇役リチャード・ジャッケルも好演してます。
【スローターハウス5】
SF作家カート・ヴォガネットの原作による、ちゃんとした?SF映画なんですが・・・すみません。何度か観てますが良く主旨を理解しておりません。戦争映画として観ちゃいかんのでしょうか・・・オープニングシーン、主人公が毛布を被って雪の中を逃げ回るシーンから、捕虜となり護送列車に積み込まれるシーンまでが、アルデンヌの戦闘関連シーンです。現在、未来のシーンが交差して編集されているので、戦争映画として観てちゃストーリーについていけないのかもしれません・・・独軍ハノマグもどきの装甲兵員輸送車がカッコ良く登場。残念ながら「NUTS」のシーンはありません。ドレスデンの無差別爆撃シーンは大迫力です・・・。
【大反撃】
バート・ランカスター主演。バルジ戦時、戦略的要衝?にあるベルギーの古城に立て篭もり独軍大部隊を迎え撃つ米軍分隊のお話。何故彼らがたった10名程度で、しかも少佐が指揮し、部下に大尉(TV版字幕では大慰≠チてなってました、悲)までいて・・・あんな作戦を行う羽目になったのか。しかも反対もせず、逃亡もなく・・・。更にたった1台のジープで乗り着けた割りには、爆薬やらバズーカやらM2重機やら、何処に積んでいたのか・・・も不明。バート・ランカスター演じる少佐の眼帯の謎も・・・あんなに綺麗な古城や庭園をぶち壊さなくても・・・何から何まで謎だらけの作品なのでした。そうそうマズルブレーキ付き砲身のT34/85も違和感バリバリですな。元パン屋の米兵役のピーターコロンボ<tォークは「アンツィオ大作戦」の役よりは似合ってますよ・・・。残念ながら「NUTS」のシーンはありません。
【攻撃】
バルジ戦時の米軍歩兵中隊内部のドロドロした人間関係を描いた作品。戦争映画に登場する無能士官の中でもトップクラスの中隊長クーニー大尉と上官のクライド大佐(クーニー大尉と同郷州兵出身で、彼の親父(地方判事)の後押しで政界出身を狙っている。演じるはリー・マービン)無能な上官のため多くの部下を死なせてしまう、可哀想な小隊長コスタ中尉。戦争映画ファンの間では、結構人気がある作品ですが、私ATF的には人物表現が全体的に中途半端に感じます。中隊長クーニー大尉は士官としては無能ですが、悪人には感じられません。クライド大佐も同じく悪人度は低いのではないかと・・・。逆にジャック・パランス演じるコスタ中尉は中途半端な善人で、もっと早く怒れよ・・・なんて思ってしまいます。ラストシーンで死ぬシーンも能書きが多すぎる・・・スッキリしない人物設定です。でもあの表情のままで死ぬのも大変だなぁ〜とは思いました(爆)米国内での撮影の為、作りはコンバットに似ています。M3軽戦車改造の独軍戦車は、その容貌が戦争映画ファンの間でも語り草な作品です。残念ながら「NUTS」のシーンはありません。
【誇り高き戦場】
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12月18日(火)
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