ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455606hit]

■【File015】底抜け底抜け軍艦(おふね)が通る・・・
原題は「THE WACKIEST SHIP IN THE ARMY」直訳すると陸軍でもっとも奇妙な船≠チてとこですか・・・。陸軍▼・・?舞台は武器相互援助法によりニュージーランド海軍より米海軍に貸与されたボロ帆船エコー号&髄浮ヘ50口径機銃一丁。なんでも南太平洋の島々で活動する豪州の沿岸監視員たちとの連絡に使用されるとか。それで前線基地まで回漕を命じられるのが、ヨットの選手権で優勝経験のあるジャック・レモン演じるクランドル大尉。ヘマの連続で閑職ばっかりにブ〜垂れてて、いつも海軍法典を暗記してます。でもって配属される部下はリッキー・マーチン演じる新米少尉以下一癖も二癖もあるオチこぼれ水兵たち。勿論帆船の経験はゼロ≠ナす。で、お決まりのドタバタです。でも最後は・・・いかにもアメリカ人好みがんばれベアーズ∞ハートブレイクリッジ£」りの大逆転ストーリー≠ナすが。変な日本語を喋る日本軍が登場します。でも指揮官の将校は英語バリバリ。アメリカ留学経験があるとか・・・捕虜になるのも気にしてません。この映画ハリウッド製かと思っていたら、なんとイギリス製の作品でした・・・。前二作とは異なり女性@高ンのドタバタはありません。

【狂乱のモンテカルロ】
海軍コメディといって良いかどうか迷いましたが、軍艦上が舞台のシーンが多いので・・・凄いタイトルですが、作りはちゃんとした?作品です。なんと1931年製作のドイツ映画です。架空国家の軍艦。艦長が艦尾で昼寝してたり、はたまた水兵が舷側で釣りしてるような暇な巡洋艦を舞台に、艦長や乗員の他に女王陛下やお付きの女官、カジノのオーナーを巻き込んでストーリーが進行します。二次戦以前の欧州の軍艦が登場するだけでも珍しい(記憶では戦艦ポチョムキンくらいか?)ですな。ストーリーはドタバタと言うよりはハチャメチャで、恐れ多くも女王陛下が変装(と言ってもつけホクロだけ)して艦長を誘惑するだの、艦長が乗員の給料つぎ込んでカジノで博打を打つだの、砲撃すると脅してカジノの負け分を取り戻すだの、最後は艦長が艦の指揮権を放棄して海外に逃げるだの、それを女王陛下が追っかけるだの・・・と凄い話なので、当然の如く戦前の日本ではカットだらけで公開されたそうですが・・・。でも「会議は躍る」と並び評される名?作品だそうです。

【潜望鏡を上げろ】
タイトルは勿論ジェームズ・ガーナー主演の1959年度作品「潜望鏡を上げろ(UP PERISCOPE)」の引っ掛け。こちらの原題はDOWN PERISCOPE≠ィいおい潜望鏡を下げろ≠カゃないか・・・などとお堅いことは仰らずに。舞台は現代。原潜の副長ドッジ少佐は優秀だが問題児のため、中々艦長になれない。そんな彼に降って涌いた艦長職。喜び勇んで着任したのは良いが・・・待っていたのは、なんと二次戦の遺物的ディーゼル潜水艦(ガトー級かパラオ級)なんでもテロリストがディーゼル潜水艦を手に入れて攻撃してくるのに対抗する演習のためだとか・・・。で最新鋭の原潜や艦隊を相手に、ドッジ少佐の奇抜な作戦が開始されます。この作品でもお決まりの如く部下の乗員は落ちこぼれ揃い。神経症の副長、グラマーな女性潜航士官、神の耳を持つソナー手、感電症の電気兵、ディーゼル潜水艦の生き字引の機関兵曹長、艦隊司令長官の息子の超不良マッチョ水兵等々・・・。でも最後は・・・ハッピーエンド。嵐の中、漁船に変装して監視網を突破したり、鯨の鳴き声で原潜の探知をかわしたり、巨大タンカーのスクリュー航跡の中に入って包囲から脱出したり・・・ハラハラドキドキの連続。ある意味「クリムゾン・タイド」や「レッド・オクトーバーを追え」より面白いと思うんですがねぇ〜。エンディング、未公開シーンやNGシーンをバックにビレッジピープルの歌う名曲「IN THE NAVY」が泣かせます・・・。

【ホット・ネイビー】

[5]続きを読む

12月02日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る