ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647646hit]

■downy New Album Release Tour 2025『夜の背骨』
downy New Album Release Tour 2025『夜の背骨』@Shibuya CLUB QUATTRO

雨曝しのdownyでした〜土砂降りでんがな 『夜の背骨』、ステージには7人いました。いたんだよ

[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) Jul 11, 2025 at 0:38
ドップリ20曲(+アンコール1曲)も没頭出来るワンマンはいい……しかしロビンさん曰く「気ぃ失うかと思った、400m走してるような感じなんだよ」「この歳でやる曲じゃないよね」。ウケてた。そして聴いてるこちらは両脚がつった。いや暴れてませんよ、視界を確保するため変な姿勢で固まって聴き入ってたからで……今身体中が痛いんですが、筋肉痛なのか節々が痛いのかわからん(ヨボ)。水を飲もう! ストレッチしよう!

-----

渋谷駅に着いたときがいちばん酷かったかな。どしゃめしゃ降りで、傘を差すのが躊躇われる程雷の距離も近い。小降りになるのを待っているひとたちが駅構内に留まっており、出口迄辿り着くのに10分以上かかって焦る。雨曝しの月は見えない。

2月の『Area No.9』からSUNNOVAくんのピンチヒッターとして森大地さんが、春からはギターのサポートで若命優仁さんが参加。6人編成でツアーはスタートした。6月末に、東京公演にSUNNOVAくんが数曲参加出来そうという告知があった。不安定な状態なので当日はどうなるか分からないという断りつきだった。だから終盤、ステージに彼が姿を現したときのどよめきはすごかったし、それに続いた歓声と拍手はひときわ大きいものだった。

とはいうものの、SUNNOVAくんは今回のツアー全公演の開演前SEを書き下ろしていた。そう、全ての会場で違う曲が流れていたのだ。その数なんと96曲(!)。この経緯は後述リンク参照。ツアー中、彼はバンドとずっと一緒にいたのだ。

アンコールで裕さんのストラトを手にしたロビンさんは、「これがザ・downyです」といった。そこに実体がなくても、不在の存在ともに進む。不在の存在も彼らとともにある。ステージに上がらない柘榴さんも含め、いまのdownyは8人だ。

新編成に伴い、既存の曲もリアレンジされた。音が分厚い。ギターが2本になったことでロビンさんがヴォーカルに専念する場面が増えた。ロビンさんの立奏自体が珍しいのだが、今回はなんと丸腰の(丸腰いうな)ハンドマイクで唄う場面も。がなる発声が必要な楽曲も多いので、曲間しきりに咳払いをし、ドリンクを口にする。「この歳でやるようなものじゃない」曲が立て続けに演奏される。

定番ともいえる曲は勿論、新譜からのナンバーにフロアが沸く。「日蝕」「foundyou」ではイントロに入った途端「ドワ!」というような声が上がる。複雑でアグレッシヴなリズム、リフにエモーショナルな声が乗る。しかし激しさ一辺倒ではなく、時折あたたかで切ない曲がポンと差し出される。「Night Crawlin'」の痛みと優しさは、当事者ではない者の胸にも強く響く。

普段クール(に見える)なリズム隊のエモ極まれりな場面も。今回のツアー、秋山さんがSNSでしょっちゅう苦行とか練習とか出来てよかったみたいなことを書いていますが(笑)、確かに新譜のナンバーはテクニカル的にもかなり難しいと感じる。パズルのようにリズムをあてつつ、なおかつバンドのグルーヴを生み出す秋山さんとマッチョさんにシビれる。あんなに激しくハイハットを叩く「弌」のカウントは初めて聴いた。こちらも感極まる。「安心」でのバチバチっぷりも凄かった。

余談ですが「海の静寂」のカウント、8分刻みで入るのでイントロ入った途端につんのめりませんか(こっちが)。BPM遅めの楽曲に感じるけど、実はずっと8でリズムが刻まれているということ? 大好きな曲だけどいつのカウント後にギョッとする。

映像が常にステージ上に投影されているのでとても暑いそう。秋山さんは最初からメガネも帽子も着けていなかった(珍しい)。暑い、キツいといいつつ演奏のテンションが途切れることはなかった。メンバーは握手やフィストバンプをしてステージを降りた。森さんが名残惜しそうにフロアをスマホで撮影していた。


[5]続きを読む

07月10日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る