ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『Area No.9』
『Area No.9』@Shibuya WWW

『Area No.9』行ってきました、downyはサポートに森さんが入ってから初のライヴ。新譜からの曲もやってくれてこれがまあすごくてな…

[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) Feb 24, 2025 at 1:12
昼からひとつのハコでずーっとやってるイヴェントにつき、諸々相談の上world's end girlfriendとdownyのみを拝見。再入場可、ロビーでカレーも売ってて(うまそうだった)長丁場に配慮があったし、アクト間の転換もテキパキと早い。主催者が謎でサイトやSNSのインフォメーションもなかなか上がらず身構えていたのですが、よいイヴェントでしたね…疑って悪かった……。いやさ、これってやっぱステヤンの罪が大きいよね! サイトにメッセージだけ載ってて周辺情報が少ないと不安になるのよ! 新しくことを起こそうとする若者(いや若いか知らんが)には寛大でありたいものですがステヤンのことは見習わないでほしいですね!

それにしてもWWWは見やすい。段差だいじ。WWW Xの方がキャパは多いんだけど、フロア段差なしでステージ低めなので低身長にはホント厳しいのです。整理番号遅かったらもう演奏者はほぼ見えないと諦める。虚しい。なので足も遠のきがち。今回遅めに入って後ろにいても全景が見えてよかった……world's end girlfriendもdownyも映像込みのステージなので、視界を遮られず観られたのは本当によかったです。

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入場すると丁度wegはリハ中。本番さながらの演奏で、遅刻したかと焦った。syn、g×2、drs、vn、vcの6人編成。ちゃんと観るのは多分初めて。キャリアも長く、リミクス仕事ではしょっちゅう名前をお見かけし(DE DE MOUSE(当時)から赤犬(!)迄)、『空気人形』サントラも印象深く、お名前はかねがね……なのだが何しろ多作な方なのでどっから手を出せばいいのやら、とずっと遠くから眺めている感じだった。

今回観てみよう! と思ったきっかけは、現在固め読みしているキム・ヨンスの小説。『ワンダーボーイ』にも『世界の果て、彼女』にもwegのことが出てくるんですよ。『世界の果て、彼女』なんてタイトルがもうそれですし。どちらの作品にも大きな感銘を受けたので、これはいいタイミングと足を運びました。

そう思って実際観てみると、印象は伊藤計劃の『ハーモニー』だった。あれれ? ポエトリーリーディングの音声と、美しく残酷な映像。エレクトロニカの浮遊性と同時にどメタルなリフ、高速ドラムの攻撃性。おおお格好いい、格好いいけどやっぱり全貌が掴めない。作品や名義によってかなり姿が変わるそうですし、他のユニットで観るとまた違うかも。こういう編成でヴァイオリンとチェロが唸るのにはシビれますね。

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あっという間にトリのdowny。こちらはリハもまるっと観られた。もろもろのサウンドチェック後、ロビンさんが「みなさん何かありますかー」と地声で訊くと、秋山さんや仲俣さんが挙手して「はーい、こっちもうちょっと上げてくださーい」「僕もお願いしまーす」。ホームルームぽい空気が流れて和む。柘榴さんの近くで観ていたので、映像オペの様子も観られてラッキー。リハを終えたロビンさんが「そんじゃ本番お願いしまーす」といったとき「えっ、(一度退場しないで)もうやるの?」と慌てておられた。その後ロビンさんたちは引っ込んでいった(笑)。ちなみに全編撮影OKのイヴェントでしたが、映像込みのステージの美しさに見入るひとが多かったのか、後方から観ていてもフロアがチカチカしていて邪魔、ということはありませんでした。

SUNNOVAくんは療養中につきお休み。来月にはもう新譜が出るし、ツアーもフジ(!)も決まっているけれど、しばらくは難しいようです。おだいじにね…復調出来ますように……。Sampler/Synthのサポートメンバーとして森大地さんを迎えた初ステージでもあり、初演の新曲もありと、普段とはまた違った緊張感。機材トラブルなどもありましたが、それは全部裕さんの仕業ということで。レピッシュはステージでトラブルがあると全部上田現のせいになりますが、downyの場合裕さんのせいになりつつある(笑)。でもそうやってずっと一緒にいるよと思えるのって、なんだかいいものですね。見守ってておくれよ。


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02月23日(日)
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