ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■小林建樹『25th anniversary これから始まる素敵なこと』
小林建樹『25th anniversary これから始まる素敵なこと』@Com.Cafe 音倉
ライヴ納めでした よいお年を〜
[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) Dec 22, 2024 at 2:15
当日現場に行って初めてタイトルついてるの知りましたよね(帰宅後tigetチェックしたら書いてあった、全然見てなかった(笑)反射でチケットとってるのでね……)。いいタイトルですね〜。
1年に7本もライヴを。しかもツアーも。2018〜2021年の自分に教えてやりたい。当時からすると信じられませんね! イリオモテヤマネコかツチノコかとかいってたくらいだったもんね! 25周年ということもあったのでしょう。しかもそのアニバーサリーイヤーを締めくくるライヴのタイトルがこれですもん、うれしくもなる。暗澹とした不安ばかりの世の中だけど、未来に光があるということを信じさせてくれる言葉。
以下バラっとおぼえがき。自分用メモにつきライヴと全然関係ないことも書いています。加えて年末進行+当日親不知抜歯直後で麻酔が切れておらずヘロヘロにつき構成力などありません。しかし巧い歯医者さんだったな、術後の出血も痛みも全然ないわ。
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・新曲が3曲も〜!
・恐らく新譜に入る〜!
・次回のライヴは3月、レコ発になるといいな〜とのこと。アルバム制作が大詰めのようでした
・なるといいな〜というところがらしいというか
・以前(10年前!)『向日葵のころ/間に合うか? 小林建樹、多分レコ発ライブ』なんてタイトルのライヴがありましたね……ちゃんと間に合ってましたよ!
・だからきっと大丈夫
・にしても次回がある、予告されるということに未だ慣れないな……
ところで話逸れるが、この10年前のライヴについて読みなおしていてハッとしてしまった。
・Gaza and the Loss of Civilization┃David Byrne
・邦訳『ブライアン・イーノ デヴィッド・バーンへの書簡でガザ虐殺を激しく非難』┃Fuck The Fuckin' Fucker !
ログが残っていて有難い。この頃からガザの問題はあった。いや、もう70年以上ずっとこの状態なのだ。個人的には昨年の10月に起きたことはテロというより迫害に堪え兼ねた末の蜂起だと解釈しており、ネタニヤフ政権とそれを支援する国々のことは容認出来ない。多くの子どもを含む民間人を巻き込む攻撃は、まごうことなきジェノサイドだ。
この日のライヴで、一度は「やっぱやめようかな」といいつつもやはりいわずにはいられなかったのだろう、慎重に言葉を選び乍ら話したことがある。小林さんはこの秋兵庫で起こったことに傷ついているようだった。地元が汚されているような気がした、離れて随分経つのに、自分は兵庫のことが好きだったんだと気付かされた、と話した。「まさかそんなことはしないだろう」「ひととして、そんなことは許されない」。そう思っていたことが次々と起こる。賢人イーノとバーンのように、小林さんも人間の善性により構築された社会を信じていたいし、だからこそその信頼関係を蹂躙する人々がいることに胸を痛めているのだと思う。
小林さんが再び音楽制作を始め(音楽自体はいつでも零れ落ちていたのかも知れないが)、ライヴという現場に戻ってきたことは、今の社会情勢と無関係ではないのではないか。妄想だが、ずっと考えていることでもある。
「魔術師」を初めて聴いたとき、伊藤計劃の『虐殺器官』を想起した。巧みにひとを惹きつける舌を持つ存在。その能力をどう使うか。闇の中に誘うのか、光のある場所へ導くのか。同様に、「夜行虫」の言葉の選び方も興味深い。「そういう曲をつくりたかった」といういい方をしていたが、対立と騙し合いの連鎖と分断を呼ぶばかりの今、小林さんは自身の能力を音楽にせざるを得ない切迫感があったのではないか。物申すというより、起こっていることを見逃さず、音楽に転写しないではいられない切迫感。
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12月21日(土)
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