ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『天使乃恥部』Day 2
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『天使乃恥部』Day 2@I’M A SHOW
day2 実演をモノにしたときの盛り上がりなー! pic.twitter.com/awm3sRpLIz— kai ☁️ (@flower_lens) October 25, 2024
昨日とは違う緊張感と開放感。新曲を完奏したときの高揚感!
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菊地成孔(sax/vo/cond)・大儀見元(perc)・田中倫明(perc)・林正樹(pf)・鳥越啓介(cb)・早川純(bn)・堀米綾(hp)・牛山玲名(1st vln)・田島華乃(2nd vln)・舘泉礼一(vla)・関口将史(vc)
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1000年後も聴かれていたらいいのになーなんて昨日思っていたら、「一万年、二万年と続けていく所存です」「三万、四万」「永遠に」とMCの度に時間がふえるわかめちゃんで涙ぐんだ。「その前にテメエがくたばってるって話ですが」。そうだな、聴いてるこちらもくたばってる。それでもここにある音楽は永遠に聴かれ続けてほしい。そのときの光景を誰も観られない。
ここんとこ絶好調だったソプラノにちょっと違和感があった。ヴィブラートとは違う震えがある。曲間マウスピースやキーを確かめるように触っている。どうしたんだろう? 楽器から何かが落ちてギョッとする。牛山さんが拾って渡す。「昨日終わったあとスタジオ入って練習してたんですけど、そのとき倒しちゃって」「慌てて確認して、そのときは大丈夫だったんですけどね……」「ステージで部品が落ちるなんて初めて。牛山さんに拾ってもらうなんて初めて」「人間もそうですよね、転んだり倒れたりしたすぐあとは『大丈夫大丈夫』っていってたのに、2〜3日経ったらあちこち痛くなるの」。あらー…おだいじに……。楽器もプレイヤーも繊細なもの。
「練習してた」って話にときどきハッとするのだが、そうだよ練習するんだよ、プレイヤーはよ。後半「音楽家がそういうこと考えないで音楽をつくれるような時代」の話をしてたけど、『アリとキリギリス』のキリギリスだって楽器練習してたと思うのよね。それをプッパラプッパラただ遊んでたみたいにいわれるの、すごい腹たつわー。あんたたちその音楽を楽しんでたくせにー! 寒いなか放り出して見殺しにするのかよー! ウチらが昨日「あーいい夜だった、明日はまだ仕事あるし、ごはん買ってもう帰ろ」つってたとき演者は練習しにスタジオに向かっている。はーしみじみ感謝してしまった。
余談だが『情熱大陸』出た辺りだったか、演奏以外のあちこちで忙しかった頃 「演奏させてくれ!」といってたそうだしなあ。練習だいじ。
テナーはだいぶ安心して聴けるようになった。やってる方がどうかはわからないが、身体の扱いに敏感なひとだから、チューニングを体得していってるのだろう。声もめちゃくちゃ出る。同じハコの2日目ということもあってか、楽団もPAも昨日より安定していた印象(昨日は昨日で初演のいい緊張感があったが)。それでも田中さんと鳥越さんは2曲終わったところで揃ってジャケット脱いじゃうし、沸点に達するのが早かったように感じた。それに呼応して客席も、昨日の緊張を解放するかのような盛り上がり。
脱ぐといえば菊地さん、最後「天使乃恥部」を唄い乍らジャケットを脱ぎ、タイを解き、シャツのボタンをどんどん外していくので何するんだと思った。ストリップみたいで面白かったですね。PTAにおける菊地さんのストリップ度の高さについて考えたことはあるけど、具体的に脱がれるとは思ってなかった(笑)。
話が逸れた。あれだ、初日ってやっぱり聴く方も緊張するんですよ。どういう始まりなのか、どういう曲順でやるのか、楽曲についてだけでなく演者が何をするか。警戒している、怯えているといってもいいかも。うっかり手を出したら指喰いちぎられそうじゃん…この楽団は怖いんだよ……。
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10月25日(金)
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