ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■世界バレエフェスティバル Aプロ
世界バレエフェスティバル Aプロ@東京文化会館 大ホール
世界バレエフェスティバルAプロ、豪華絢爛な4時間半、生オケも堪能。全部見どころなんですが唯一の男性ペア、ジル・ロマンと小林十市に心を揺さぶられた。今年に入ってから起こったさまざまな出来事を思わずにはいられないダンスだった pic.twitter.com/4wYCgtjR5I— kai ☁️ (@flower_lens) August 3, 2024
歳を重ねたダンサーが、衰えていく自身の身体とどう向き合うか。それは踊りとともにある人生との対峙でもあり、踊りを奪われた(あるいはいつか奪われる)現在と未来をどう生きるかでもある。この物語は悲劇なのか、それとも。
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ジルの出演は早い段階から決まっていましたが、6月に入ってから十市さんの出演も発表され、大慌てでチケットをとりました。
なので
世界バレエフェスティバル
Aプロで
ジルと新作踊ります!
是非観にいらして下さい🙌🏼😉
応援よろしく❣️ pic.twitter.com/rooDI1KTFq— monsieur 11 (@maybeisao) June 25, 2024
この少し前から、十市さんがinstaにジルと踊っている画像を上げていたんですね。どこかで発表するのかな……と思っていましたが、まさか日本でのステージになるとは。という訳で世界バレエフェスに初めて行きました。1976年に始まった、3年に一度の超豪華な祭典。
・概要/世界バレエフェスティバル/2024┃NBS日本舞台芸術振興会
世界が東西で対立し、移動手段や情報伝達においても今日ほどの自由が与えられていない世の中で、当時の三大プリマが同じ舞台に立つ。その事実は世界に衝撃を与えたとともに、芸術こそが文化や政治の違い、そして国境を越え人と人とをつなぐ架け橋になれるのだということを証明しました。
ずっとそうあってほしいものです。それにしても17回続けた経験値でしょうか、劇場のオペレーションも素晴らしかった。入退場の案内もそうですが、4時間半という長丁場を滞りなく終えるための工夫が端々に感じられました。4部構成、15〜20分の休憩が3回。一斉にトイレに行列が出来ます。しかもここ5階席迄ある。インカムで連絡を取り合い、列の短いトイレへ誘導するスタッフ連携の見事なこと。歴史あるフェスのため高齢客も多いのですが、その案内も丁寧。私の席の近くにいた杖のお客には、休憩時間毎に様子を見に来て離席や着席の介助をするスタッフがいました。
生オケで踊る作品もあれば、録音された楽曲が使われる作品もある。演奏しないときオーケストラピットから退場する演奏者の移動もスムーズ。各国から集まる出演者の多さとスケジュールからしてみっちりリハは出来ないであろう生オケのガラで、指揮と演奏、踊りがピッタリだったことにも驚かされました。最小限の舞台美術(素舞台も多い)で転換もスピーディー。演目と出演者名が映像で出るのも親切。上演作品が多いため、よく知らないと「今何踊ってる?」となりますもんね。東京文化会館では主に東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)を観ていますが、いつもNBSの対応には感心させられます。
特別協賛はコーセー。デコルテのサンプル等の配布があったり、大谷翔平、羽生結弦、煖エ藍、Shigekixの4選手から出品されたチャリティーオークションアイテムの展示もありました。コーセーってアスリートのサポートに力を入れてますよね。
プログラムはこちら。上演順は以下。
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■第1部
序曲「戴冠式行進曲」(ジャコモ・マイヤベーア)
「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ(ジョン・クランコ)
マッケンジー・ブラウン(シュツットガルト・バレエ団)
ガブリエル・フィゲレド(同)
「クオリア」(ウェイン・マクレガー)
ヤスミン・ナグディ(英国ロイヤル・バレエ団)
リース・クラーク(同)
「アウル・フォールズ」(セバスチャン・クロボーグ)
マリア・コチェトコワ
ダニール・シムキン
「くるみ割り人形」(ジャン=クリストフ・マイヨー)
オリガ・スミルノワ(オランダ国立バレエ)
ヴィクター・カイシェタ(同)
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08月03日(土)
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