ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647695hit]
■LÄ-PPISCH Live Tour 2024 〜Great Escape〜
LÄ-PPISCH Live Tour 2024 〜Great Escape〜@Zepp Shinjuku
人生 pic.twitter.com/hrWQi0BnPs— kai ☁️ (@flower_lens) July 21, 2024
同期(メジャーデビュー日も同じ)のBUCK-TICKはずっと、本当にずーっとレピッシュのライヴのとき花を贈ってくれる。昨年のチッタでもそうだった。このときあっちゃん(櫻井敦司)は生きていたんだなあなんて思う。マグミはあっちゃんの死にかなりショックを受けていた。このひとは達観というか悟りの域で、どうにもならないことを受け入れるのに長けている。過去にそれだけのことがあったのだろう。ただ、慣れている訳ではないのだ。あのときの言動(これとかこれとか)にはそれが表れていた。
メンバー紹介のとき、矢野くんの音圧すごい、リハでもすごくて真後ろから圧が来るからクラッとして倒れそうになったといったマグミが、「いや、病気とかじゃないからね。それくらい音圧がすごいったい」とすぐにわざわざフォローを入れた。ファンを心配させないようにしている。そういう気遣いをするひとだ。上田現が病を隠し通して亡くなったことはずっと心に引っかかっている。というより、気付けなかった自分に引っかかっている。最後のAXのときも、腰痛と信じて疑わなかった。騙された。根に持っている訳ではない。気付いたからといって何か出来た訳でもない。くそ、やられた、流石だよ現ちゃん、という思いだ。それはあの日一緒にステージを務めた皆にもいえることだ。くそ、やられた、流石レピッシュ。
「ラルゴ」の“騙してもイイぜ ずっと待ってる”の境地にはなかなか至れない。あれ以来、ちょっとしたことでも疑心暗鬼になってしまう。そんなファン心理をマグミはきっと知っている。マグミは「ラルゴ」の“僕”のようだ、と思うことが時折ある。勿論この歌の人物像には作者である上田現自身が投影されているのだが、彼の「歌い手」を長年務めてきたマグミには、上田現の歌の世界を生きることが出来るのだと思う。だからマグミが唄えば、上田現はいつでも甦る。騙してもいいし、騙されてもいい。私もいつかは風を待つことが出来るだろうか? 人生は長く短くそして長くやっぱり短い。マグミは「老後の整理とかするなよ」といった。
という訳で、いつかマグミの唄う「ラルゴ」を聴いてみたいのだ。前置きが長いな!
-----
MAGUMI(Vo, Tp)/ 杉本恭一(G)/ tatsu(B)
---
奥野真哉(Key, Sx / SOUL FLOWER UNION)
増井朗人(Tb, Perc / Codex Barbès)
矢野一成(Drs / MOON・BEAM)
-----
そんなこんなでマグミを見ていてヒヤリとする場面がないといえば嘘になる。今や恒例の「LOVE SONGS」でのクラウドサーフに、キツかったらやめてもええんやで、と拳を握り、何故そこ迄するのだろうと思うこともある(しかしその姿を観て感動してしまう自分もいる訳でな。勝手でごめんね)。そこで浮かぶのはやっぱり「ストリッパー」や「サイクリング」で、上田がそういうならねえ、なんてことも思うのだ。死にものぐるいで自分を見せてくれる。ちなみに途中「がんばれー」と声が飛んだんだけど、「がんばれっていうなあああああ!!!!!」ってガチギレしてましたね(笑)。声も高音が出づらくなってきてはいるのだが、そのかすれた声でガナる唄い方が新しい魅力になってきている。あの声で唄う「ハーメルン」には、リリース時とはまた違ったせつなさがある。
反面恐ろしいのは恭一の体力。右手にグローブ着けててちょっと心配だったんだけど、いやそりゃこの歳にもなればね、と窪田晴男が過去そうなったことを思い出す。職業病ですよね。しかし演奏はもうガチの恭一であった。いやホントすごいよなこのひと……なんでこうクリアでシャープでカラフルな音を持続出来るかな。単音はソリッドの極み、カッティングは正確。それも走り回ったり転げ回ったり跳びまくったりし乍ら。あと声な…デカい……ずっとデカい……マグミとハモると恭一のがデカいので、こっちもつられてハモりパートで唄うよね。
[5]続きを読む
07月21日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る