ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■contact Gonzo『my binta, your binta // lol ~ flying objects in the skinland ~』
contact Gonzo『my binta, your binta // lol ~ flying objects in the skinland ~』@SusHi Tech Square

やーやっと観られたcontact Gonzo、CCBT COMPASS 2024『my binta, your binta // lol ~ flying objects in the skinland ~』。感圧パッドとマイクを装着した演者のドつき合いを音像に変換、ウーファー8台を通して鳴らすパフォーマンス。殴り合いの緊張感と関西弁トークのユルさのギャップよ pic.twitter.com/wDToqQNxq4— kai ☁️ (@flower_lens) May 3, 2024
いやー、ホントようやく。映像作品は追っていたけど、やはり実際に体験した衝撃は大きいな。

最初にその名を聴いたのは舞台芸術からだったか現代美術からだったか……無人島プロダクションとの絡みもなかったっけか。その名の通りコンタクト(取っ組み合い、殴り合い)により受けるあらゆる感覚──演者の肉体的な痛みや傷、それを目撃する鑑賞者が受ける精神的なショック等──をパフォーミングアートとして提出するユニットといえばよいか。観たい観たいと思いつつ、気づけば10数年経っていた。活動を続けていてくれて有難い。てかずっと進化していたのだろうなあ。

かつて無印良品があり、Rugby World Cup 2019のファンゾーン(このときは東京スポーツスクエアという名称だったな)になり、その後しばらく空き家(だと思う)になっていた場所がいつの間にやらSusHi Tech Squareという東京都の施設になっていた。で、その『SusHi Tech Tokyo 2024』内の、『CCBT COMPASS 2024』中のプログラム……ということか? 流石公的機関のやることはいろんなものが絡んでいるのでややこしい。ええと正直にいうとサイトのUIもなんでこんなにややこしくするのかという……どこに何があるのか探すのたいへんです。とはいうものの、興味深い催しを開いてくれて有難うございますという気持ち。

上演前に音圧かなりクるんでご注意をとアナウンスあったんだけど、ホント具合悪くなった(笑)耳栓持ってきててよかった。アフタートークも面白かったです。ブラジルでは大盛り上がり、インドネシアでは泣くひとがいてNYでは「ええ、暴力やん…」とひかれたとのこと。国によって反応が全然違うそうです pic.twitter.com/BUhep0BQpC— kai ☁️ (@flower_lens) May 3, 2024
参加申込頁にも、開演前にも「ウーファー(重低音スピーカー)8台を使用した100dBを超える大きな重低音(低周波)を公演中継続して使用します。心臓の弱い方やペースメーカーをご使用の方、妊娠中の方、小さなお子様など、身体的な影響が懸念される方は参加をご遠慮ください」というなんとも奇っ怪な注意があり、入口には自由に使えるよう耳栓が用意されていた。パフォーマンスを始める前には塚原悠也自ら「スピーカー前にいるひとはかなりキますんで、やばいと思ったら楽なところへ行ってください。立ち見じゃなくて椅子に座ってるから躊躇するかもしれないけど、自由に動いてください」と重ねてアナウンス。いやはや、ナメてました。「低音も爆音も大好物だし〜」と楽しく鑑賞していたんだが、ホントにすごい音圧でだんだん気持ち悪くなってくる。そういえば今三半規管弱ってるんだった…やばい……。慌てて普段から持ち歩いているライヴ用耳栓を装着、その後は安泰。いやー音に酔うとは!

身体に感圧パッドとマイクを装着した3人のプレイヤー。彼らが接触する度、その音と圧力が像を結ぶ。スピーカーから塊となって飛んでくる音と振動と、ペットボトルを投げ合ったり、ぐしゃりと握り潰したりする素の音のギャップ。ハードなビートとは裏腹に、軽やかに跳躍し、互いをリフトするプレイヤーたちの動きはダンスのよう。しかし摑み合い打ち合う皮膚は紅潮し、次第に打ち身や引っかき傷が見えるようになる。静まり返り、喰い入るようにプレイヤーを見守る観客。緊張感が持続する前半。


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05月03日(金)
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