ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■eastern youth × おとぼけビ〜バ〜『極東最前線103 〜こんにちは!シルブプレ!〜』
eastern youth × おとぼけビ〜バ〜『極東最前線103 〜こんにちは!シルブプレ!〜』@Shibuya CLUB QUATTRO

ぎゃ〜ギターが1本なら1本だけの凄みがあるんだよ〜!!!(昨日の今日で違うこという)願ったり叶ったりの対バンおとぼけビ〜バ〜、どちらも素晴らしかった…てか私「寄る辺ない旅」ライヴで初めて聴いたかも。「ギラリズム夜明け前」もやったよ! #極東最前線 pic.twitter.com/P2BcjsGudE— kai ☁️ (@flower_lens) April 20, 2024
いや、前日パールジャムの新譜聴いて「ギターが3本あるってやっぱいいね〜」とぬかしてたもので。しかしいつ聴いても吉野さんのギターは何がどうなってあんな音が出るのかわからん。で、よよよしえさんのギターもそうだった。腰も抜ける。

なんつうかこれぞ対バンて感じだったな……どちらもバチバチに攻めてて、あまりにもすごい緊迫感で曲間シーンとしちゃうの。演劇とかクラシックコンサートばりの静けさよ…今誰か携帯鳴らしたら○す……くらいの張りつめっぷりであった。互いへの敬意をもって己の道を各々が進むのだという両者のガチンコが聴けました。

先攻おとぼけビ〜バ〜。ライヴ映像を観続け数年、ようやっとのお初です。アメリカツアー(29本! タフ!)から帰国後1本目のライヴとのこと。6月にはグラストンベリー出演、7月にはRHCP(!)のツアーに同行することが決まっています。デイヴとジョシュがウチのツアーにいやウチにと争ってたらレッチリに持ってかれたっていうアレですね(笑)。「この日のために帰国しました!」というMCもあながち冗談ではない。

いやはや実物を通しで聴くのだいじだな……演奏の異質さというか特異さに瞠目。カウントとらないの。あっこりんりんの呼吸から始まるの。あっこさんがスッと息を吸って、それに3人が注目して構えて、第一声を発するのと同時にズバッと演奏が始まる。てか演奏ガチでアホうまい。スラッシュでブラストで鬼変拍子をズバズバキメる。シービーれーるーーー!!! リズム隊の強力なことよ……その上で暴れまくるギター、そして強く太い、しかしクリアな声を通すヴォーカル。

ご本人たちのルーツはよく知らないけれど、あっこさんが海外のバンドに過剰な憧れはなく、どちらかというと日本のバンドに影響を受けているといっていたのを何かで読んだ。やはり思い出すのはSUPER JUNKY MONKEYで、演奏の傾向としてはZAZEN BOYSのそれに近い。ここらを聴いてるひとにはピンとくるのではないかな…どんだけヤベーかというのを……しかし違う、違うのよ。衣装は全員ミニのワンピース。ボーイッシュだったSJMのファッションとはまるで違う。演奏は愉快痛快高速パンク&ハードコア、ZAZEN BOYSの道場っぷりとは違う。このバンドにしかない確固たるオリジナリティがある。

で、そのフェミニンな容姿から想像するようなアクションをするかというとそれも違う。どちらかといえばマスキュリン。ワンピースの下にはロング丈のインナーを着用しており(つまり見せてもオッケー、見せなくてもオッケー。てかそういうとこを見に来たやつにバーカといってる感じ)、靴はスニーカー。アクティヴでスポーティ。

あとやっぱ歌詞だな…歌詞はゴリゴリのフェミニンなのな……もうタイトルからしてパンチラインなんだが、タイトルイコールほぼ全歌詞の曲も多い。それが連呼されるので聴いてる方はすぐフレーズを憶えるし、海外でも同じだろう。「ジジイ is waiting for my reaction」とかもう最高じゃん。「サラダ取り分けませんことよ」も「孤独死こわい」も聴けてうれしかった。これがあの……! という感じで。京都弁と英語でまくし立てるヴォーカルが、絶妙のタイミングでキャッチーなメロディで唄いだす緩急もめちゃくちゃ格好いい。「携帯みてしまいました」のメロディとかすごいキャッチー。即唄える。


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04月20日(土)
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