ID:43818
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by kai
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■『ジャズピアニスト・エレジー 南博Special「白鍵と黒鍵の間に」ライヴ アット 新宿ピットイン』
『ジャズピアニスト・エレジー 南博Special「白鍵と黒鍵の間に」ライヴ アット 新宿ピットイン』@Shinjuku PIT INN

14時開演でも「朝の部」つまりジャズメン時間。映画と原作の裏話と南さんの演奏を堪能。魚返さんとのセッションも素敵でした
『ジャズピアニスト・エレジー 南博Special「白鍵と黒鍵の間に」ライヴ アット 新宿ピットイン』 pic.twitter.com/RkEetZmZrS— kai ☁️ (@flower_lens) February 3, 2024
いやー南さんの演奏久しぶり。お元気そうでなにより。

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・ジャズピアニスト・エレジー┃新宿区立 新宿文化センター
一部対談『映画化にまつわるマル秘語らい』:南博、魚返明未、冨永昌敬
二部対談『小説・原作にまつわるマル秘語らい』:南博、菊地成孔、村井康司
【演奏・対談】南 博(ピアニスト・作曲家・文筆家)
【ゲストプレイヤー】魚返明未(ピアニスト・作曲家)
【対談ゲスト】村井康司(評論家・編集者)、冨永昌敬(映画監督・脚本家)、魚返明未(ピアニスト・作曲家)、菊地成孔(音楽家・作曲家・大学講師)
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昨年の菊地3DAYSでフライヤーをもらい、その時点でチケット発売から3週間は経っていたので慌ててチケットをとる。整理番号50番とかで拍子抜け。新宿文化センター主催だったからかピットインのスケジュールには載っておらず(「レンタル」表記)、知らないひと多かったんじゃないだろうか。その後完売、盛況でしたがなんだか南さんのことも映画のことも知らないひとがぼちぼちいた。あれかな、新宿区のお知らせとかで知って「なんだか面白そうな催しだわ」と来たひとがいたのかも知れない。それでも当日夜にWOWOWで初回放送だったのでタイミング的には良かったのかも。これから観ればいいんだもんね。

……というか、私もまだ映画は観てないのです……原作は刊行時読んでる。映画観る気もめちゃめちゃある。予告編はものすごく観た(笑)。なのに封切り日以降どうにも時間がとれなくて……はーodessaのサウンドシステムで観たかったよう、映画館で観たいよう(泣)。

プログラムは上記の通りでしたが、実際には原作の編集者でもある村井さんが通しで全体の司会をなさっておりました。以下書いてもよさそうなところをおぼえがき。記憶で書いているのでそのままではありません。

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下手側にグランドピアノ、上手側にエレピ。南さんが登場してまずは一曲「ゴッドファーザー 愛のテーマ」。原曲にはない不穏なコードを端々に入れて、不穏やら怖いやら素敵やら。

■第一部『映画化にまつわるマル秘語らい』

冨永:刊行当時、僕の周りでは「あれ読んだ?」と話題でした。僕も勿論読んでいて、とても面白くて。その後南さんに会う機会があり、映像化したので預からせてくれないかとお願いして。でもそれからとても時間が経ってしまいました。やろうと進めていた制作会社のひとがドラマ畑に転職してしまったりして、なかなか動かなくて……でもやるなら映画で、と思っていたので
村井:原作を一夜の出来事にしたのは? そして南博という人物を南さんと博くんというふたりに分けたのは?
冨永:南さんが銀座にいた3年半…バブル前夜の80年代、銀座でふたつのお店を掛け持ちして、一夜で行ったり来たりして演奏して……そのエピソードが全部面白いんです。全てのエピソードを入れたら連ドラくらいの長さが必要になる。映画でやるなら、と全部を一夜の出来事にまとめました。そして、社会に出た青年がいろいろな体験をして、アメリカに旅立つ迄の成長……成長という言葉はあまり好きではないんですが、3年半の間に変化していく様子を映画の時間で見せるためにはふたりに分けるといいと思い立ちました。社会に揉まれる博くん、社会を知って達観した南さん
南:(映画は)面白かったです。映画では「ゴッドファーザー 愛のテーマ」は弾いちゃいけないって設定だったけど、実際は一晩に7回くらいリクエストが来て弾いてました。それを2店で、週に4〜5回、3年半演奏し続けて……頭がおかしくなるんじゃないかと(笑)。今日久しぶりに弾いてトラウマが甦りました(笑)


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02月03日(土)
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