ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■菊地成孔還暦フェア dk-1『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』ティーチイン上映会
菊地成孔還暦フェア dk-1『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』ティーチイン上映会@TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン1
還暦フェア〜 いい知らせあったよ! 今大人たちが闘ってるそうです笑 pic.twitter.com/yUCNj1ROw7— kai ☁️ (@flower_lens) June 15, 2023
いつもの口調で「これから嘘をいいますけど、」とのことだったんで、公式発表がある迄具体的なことはいわない方がいいのでしょうかね。「ダメだったら出口で箝口令が敷かれます!」といっていたけど終了後にことわりはありませんでした。しかし詳細はまだなので、一応ぼやかして書きます(笑)。いやあ、あんまこういうこといいたくないけど、『エルピス』出てるのに? 『ラストマン』出てるのに? NHKでいえば単発ドラマだった『詐欺の子』が出てるのになんで? しかも映画だよ、このクオリティなのに??? と歯ぎしりしていたので無事決まってよかったです……。
ここでは主にティーチインの内容について。どっかでレポート出そうですが、音楽のことを中心に書いても大丈夫そうなところをおぼえがき。記憶でおこしているのでそのままではありません。話が前後しているところもあります、ご了承ください。登壇者は渡辺一貴監督と菊地成孔/新音楽制作工房代表。司会のライターの方はお名前聞き取れませんでしたが(ごめん)、円滑的確な進行でしっかりされていました。
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・大人の事情というか大きなプロジェクトになると利権が絡むので(笑)すーごいいろんな段階があるんですね。こちらはそれを遠くから眺めているだけなんです。どうすることも出来ない
とはいうものの、
・ドラマと映画ではサウンドシステムが違うので、同じ曲でも映画は5.1ch用に改めて録音しています。その際、演奏者の数は4倍にしました
という話は興味深かった。徳澤青弦さんのお名前もクレジットされていました。音楽制作に関しては本当に好きにやらせてもらったそうです。
確かに映画版の音楽は、サイン波等の繊細な音から弦楽多重奏の分厚く深い合奏迄、とてもリッチな音になっていました。アレンジも変わっており、「大空位時代」とあと1曲にSaxが入っていた! 現在歯の治療に伴いSaxを吹けないので、いつ録ったんだろうと思う。しかし当初から「ドラマと映画を作る」というプランだったそうなので、「大空位時代」は初期段階で2ver.録っていたのかもしれないですね。
・どちらが良い悪いという話ではないですが、アニメ(『峰不二子という女』や『機動戦士ガンダム サンダーボルト』)だとスケジュールの関係もあり、まだ絵がない段階で曲を作らないといけない。しかし今回は映像が全て出来上がった段階で、ラッシュを見て──クオリティの高い脚本、演出、撮影、俳優さんたちの演技を見、どんどんアイディアを出すことが出来ました。演奏や編成に関しても、長唄とガムランがいいんじゃないか、といったクリエイティヴなチャレンジも受け入れてもらえました。とてもいい環境でした
とのこと。ちなみに若露伴シーンで使われている長唄とガムランとシンセのセッションは、フルだとノンストップで20数分あるそうです。監督曰く「あれはすっごかったですね…」。こちらも大人の事情がクリアすれば、とのことでしたよ。
フランスロケについて。
・(監督)フランスのスタッフは厳しいよ、と聞かされていたのですが、皆さんアニメに詳しいし、JOJOのことも荒木飛呂彦さんのことも勿論知っているし、とても暖かく迎えてもらいました
日本からフランスに場面が移ったとき、まずサイレンの音が聴こえてきて「あ、フランスに行ったんだな」とすぐわかりました。あれは意識されてのことですか? という質問。
・(監督)フランスにいると本当にあちこちからサイレンが聴こえてくるんですよね。なので意識したかというと…普通にサイレンが鳴っているので(笑)。ただ、ゴダールの映画は意識しました。彼の映画を観ると、本当にあちこちからサイレンが聴こえてくる
海外展開については、
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06月15日(木)
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