ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『国際芸術祭「あいち2022」』1日目
『国際芸術祭「あいち2022」』1日目
2010年から三年に一度開催されている『あいちトリエンナーレ』が、前回のゴタゴタ(…)から、『国際芸術祭「あいち2022」』と名前を変えて再出発。第一回あいトリから毎回行っていた者としては、ハァ〜という気持ちがありますが、プログラムはやはり惹かれるものが多い。まあな…現場はいつでもいいものをつくろうとしているんだよ……という訳で今回も行ってきました。
それにしても今回、パフォーミングアーツの日程が出るのを待っていて、チケットを確保してから宿を探したらこれがまーどこも埋まってて焦った。ジャニーズ? 学会? と見当付かず調べてみたら3年ぶり開催のF1GPの影響でした。なんとか泊まるとこ見付かってよかった……。
そして出発3日前になって突然小林建樹のライヴ告知(オフラインでやるの6年ぶり、単独では8年ぶり!!!)があり、予約開始が出発当日の10:00からというので慌てた慌てた。9時過ぎに名古屋駅着、岐阜から来るTAさんとおちあって、10時の開館ジャストから芸術文化センターに入る予定だったのです。結局センターのロビーでチケットをとった(笑)。
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■愛知芸術文化センター会場
ひととおりは観られたが、長尺の映像作品についてはなかなか全編を通して観ることが出来なかった。近辺在住で会期中何度も通えるひとでないと網羅は出来ないな。パフォーミングアーツの開演時間に追いかけられ乍ら、10Fと8F(愛知県美術館)、地下1F(愛知県芸術劇場 小ホール)、地下2F(愛知県芸術劇場 大リハーサル室)を行ったり来たり。
印象に残った作品をおぼえがき。ケイト・クーパー『無題(ソマティック・エイリアシングに倣って)』を観逃したのが無念。今回ガイドマップや案内サイン等がすごくわかりづらい作りだった(こうしたことも含め、運営についてはあとでまとめて書く)。
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https://flower-lens.tumblr.com/post/697693373570678784
・河原温
観ても観ても全容を把握した気持ちにはならない。そうして河原温は生き続けている。
・バイロン・キム『サンデー・ペインティング』
毎週日曜日に空を描くシリーズの、コロナ禍に入ってからの一年間(2020年2月〜2021年2月)。移動を阻まれても、家族と離れても、災害が起こっても、社会不安が膨らんでも、空は変わらず美しい。しかし時に、曇天が作者の心を曇らせ、晴天は人々の心に光をもたらす。ちいさな正方形のキャンバスは、世界へ、宇宙への窓となる。
・リタ・ポンセ・デ・レオン『魂は夢を見ている』
マリンバの鍵盤には、詩人のヤスキン・メルチーと新納新之助が選んだ言葉が刻まれている。鑑賞者は鍵盤を好きに並べ替えて演奏する。詩を生むか、音楽を生むか、どちらにも喜怒哀楽。
・岸本清子
49歳で亡くなった、愛知県出身のアーティストの絵画とパフォーマンス映像。今回初めて知りました。
愛と自由をもって革命を起こそうという情熱は、没後34年の今も強烈なインパクトを観る側にぶつけてくる。参議院選挙に立候補したときの政見放送映像には考えさせられる。目立ちさえすれば勝ち、といった悪ふざけとは違い、真剣であるのは伝わったが……。
・渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)『YourMoon』『ここに居ない人の灯り』
「I AM STILL ALIVE」から「I'M HERE」へ。コロナ禍による緊急事態宣言下、孤独を感じているひとたちが撮影した月。ここにいるひとと、「ここに居ない人」。それぞれひとり立つ人間は、同じ月を見ている。
『YourMoon』をそのままポスターにしたものも配布されていました。持ち歩くのが難しく断念。うわん連れて帰って家に飾りたかったよ〜。
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https://flower-lens.tumblr.com/post/697693213057744896
・AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]『ドライブ・レコーダー』
いちばん印象に残ったといえばこれ。自動車産業が盛んな愛知県で暮らす、80歳のとある人物の「私的な記録」。
免許取得から約60年、走行距離総計90万km。これ迄乗った車種、ドライブに行った場所、車内で聴いた音楽、それらにまつわる思い出の数々が綴られている。
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10月08日(土)
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