ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『JAZZ WEEK TOKYO 2013』
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『JAZZ WEEK TOKYO 2013』@シアターオーブ
新宿から来ました菊地成孔と申します。谷底にある渋谷、何かいる感じ、リハでもリードの調子が悪くなったり…楽屋でシャワーを浴びたら×××を流してしまいました。毎回言わなくてもいいこと迄晒してしまうバンマスであった。ときどきこのひと見てるとリスのナトキンを思い出します。ナトキンはフクロウにしっぽ喰いちぎられるの判ってたんじゃないかなー。それでもヤバい方ヤバい方行っちゃうんだよ…オモシロの方を選んじゃうんだよ……。
そんなこんなで何かいそうなシアターオーブ。お祓いのような雰囲気を醸しつつPTAの儀式が始まりましたヨー。しかしホントなんか…なんだろ……ちょっと不思議なハコでした。音響のせいなのか自分の席の位置によるのか、音の座標軸が定まらない定まらない。一音目から生音と、マイクで拾ってスピーカー通した音がびみょ〜なズレを伴って両方聴こえてすごい違和感。微弱音でスタートするから尚更です。そして林さん(Pf)がムラムラで。いや林さんがムラムラしてたってんじゃなくて音のムラがすごくて。リフでリズムとってるときはすっごいクリアに大きく聴こえたのに、ソロになると殆ど聴き取れなくなると言う…よりによってソロで!何故!
あーでもそのおかげで?リズム楽器としてのピアノ、林さんのリズム感を堪能出来た。躍動感溢れる林さんのピアノ、格好いいなー。複合リズムになってどっち寄りで聴こうかな、となったとき、林さんを頼りにすることが多い。
結構前の席のどセンターで、ち、ちかい…こんな前……とビビり、ふと振り返って拡がる大人数収容のハコを見渡してヒーとなったもんですが、オーブでいちばん音の返りがいい席ってどの辺りなのでしょうね……。この劇場のプログラム的にあまり自分とは縁がなさそうなので、次いつ来るか判らないけど、そのときは音響的にハラハラせず聴ける席を選びたいー。ちなみに昨年のトリフォニーホールでも前席どセンターだったんですが、菊地さんに隠れて鳥越さん(Cb)が手元しか見えない、と言うか、菊地さんの股間から鳥越さんを仰ぎ見ることになりました…角度的にアイドルのスカートを覗き込むような体勢で凝視しておりましたがいや、菊地さんの股間を見ていた訳ではないです、ないんですよ……贅沢なのか何なのかもはや判らないセンターの落とし穴。手元が見えれば充分と言う気もしますがいやいや、他の演者とどういうふうにコンタクトとってるのかとか、手の動き以外にも見たいところはあるのです。鳥越さんは演奏中の表情も豊かなのでその辺りも見たいし。田中さん(Tab)と大儀見さん(Perc)のインプロ部分に、Cbのボディを叩いて参加したりもするので、その連携も見たいしー!
聴く側の都合はともかく演奏はすごく格好よかった!ゾクゾクした!いつもそうだが!実際のところ演者からするとどうだったんだろう。吉田くん(1st Vl)、青弦さん(Vc)とアイコンタクトが多かったように感じました。と言えば、ストリングスカルテットの四人は演奏中の笑顔が増えましたねー。なんだろ、緊張感は勿論あるけど、必死感が薄れた。キリキリしつつも余裕がある。リズムに対するリテラシーが揃ってきていると言うか…上手い下手、じゃなくて、感覚がと言う意味で。「(結成して)もう8年?だっけ?」と菊地さんが仰ってましたが、第二期のこのメンバーになってからは何年だっけ。一期と二期ではまた違ういきものみたいになってるからなあ。新譜の制作にかかるそうなので、これからの展開もとても楽しみです。
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03月26日(火)
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