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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『FUJI ROCK FESTIVAL '13』1日目
そんなふうに、ステージプラン含めて最新型のNINだったのですが、そのなかに過去のステージからの引用もあったのが嬉しかった。日本には持って来れなかったLights In The Skyツアーのステージアートが観られたのです。「Only」でトレントの顔にライヴでエフェクトかけるやつとかね。思えば初来日のステージアートの運搬費用ってトレント側の持ち出しだったんだっけか…なんてことも思い出した。見せたいものは見せたい!中途半端なものは見せない!て姿勢ホント素晴らしいし有難い。バンドのライヴアーカイヴとしても楽しめました。ここらへんフェスならでは。
そしてNINと言えばのPAスタッフ!もともとフジのグリーンはものっそ音いいんですが、いやはや今回もあの豪雨のなかめっさエグかった、音質も音圧も。特に「Reptile」はすごかった…モッシュピットより後方で観ていたのに、雨がバタバタ顔に当たる状況だったのに、それでも音圧で頬がビリッときましたよ。寒さでなく歯も鳴りそうな勢い。それに自然も味方(か?)したか、すっごいいいタイミングで雷鳴が轟くんですよ。「March of the Pigs」で“Now doesn't that make you feel better?”…ゴロゴロピシャーン!観客おおおおお、みたいな(爆笑)。もうこうなると面白い…ステージ上のメンバーには聴こえてたのかなあ。あれはよかったぞ!他では聴けないぞ!絵に描いたような稲光も何度も見ました、その絵になることといったら!
“We're back.”とぼそっと言ったトレント格好よかったなー。途中パーカー着たので寒かったんだね…と思いました……ロビンも途中上っ張り着たよね(笑)。やっぱ雨の苗場は寒いよね。オーラスは「Hurt」。そしてここにもアーカイヴ、スクリーンに映し出されたのは蛇の映像…あの映像だ!瞬時に了解した観客から大きなどよめきが起こる。

これね。いやはやこれには鳥肌立ちましたわ…何度目の鳥肌か。蛇以外のところは新しく編集されてたかな。死体等のエグい映像の比率が低くなっていたのはテレビ中継を見越してのことか、それとも二児の父親となったトレントの心境の変化か。最新型であり乍ら普遍性を併せ持つ。ここには確かに時代を、トレント・レズナーの音楽人生を眺望する“劇場”が存在していました。
ライヴが終わるとほぼ同時に雨が止んだ。夢見心地で宿に戻る。温泉入ってさっぱりして、おやつ食べて(やっとありつけた)ぼんやりテレビ観て、部屋の灯りを消す。“I would find a way”の歌声が耳に甦りました。

07月26日(金)
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