ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『THE WILD 修羅の拳』『2024 小林建樹ライブ 25周年、一緒に楽しみましょう!』
新譜『GIft』からもかなりの楽曲を披露してくれた。リリース前にライヴ(弾き語り)で聴いていたものは「おかえり!」といった感じでもはや馴染み深く(笑)、さまざまなアレンジが施された音源の方で聴いたのが先だったものは、「“Two Hands One Mouth”でこうなるんだ!」と瞠目する。バンドセットで演奏したらどうなるかな、とも思う。歌詞についての解説も興味深く、「キミ晴、語る」のカタカナ使いは九段にある史料館(昭和館か遊就館だと思われる)で見た書物からインスパイアされたというのには驚かされた。普段から図書館等の公的施設をよく利用しているようだが、発想の種はいろんなところにあるのだなあ。といえば、「歳ヲとること」のカタカナ使いはどこからの発想なのだろう?

「(レコーディング後は)ずっとPC上の作業になるので、根を詰めてやっていたら、ある日腕が上がらなくなったんです。これは……あれか!? って。(同世代であろう)皆さんもわかりますよね、あれです」で頷くひと多数。「あれは治る、治りますよ」とちいさな声援(?)も。わかる。治るよ!(笑)ミックスやマスタリングも全部DIYだったようだ。今回のアルバムが所謂フィジカルで、しかもご本人いうところの「王道のCDパッケージ」でリリースされたことはとてもうれしかった。ラジオ出演等、プロモーション活動(! 久々じゃない?)も行なっているし、多くのひとに届くといいな。

今回は、メジャー時代から聴き続けているであろう同世代、近い世代に向けての感謝、という側面があったように思う。「何もいわなくてもこうして来てくれて、ねえ」なんていっていた。「明るい曲」を意識的に選んだことも、『一緒に楽しみましょう!』というライヴタイトルも、アニバーサリーというだけでなく、あまりにも悲しいことが続く現実に疲れ傷ついた心に、少しでもホッとする時間を提供したいという思いが込められていたのかも知れない。『Gift』は、小林さんに宿る音楽のギフトでもあり、そのギフトをおすそ分けしてもらった聴き手へのギフトだ。

個人的には「Rare」が聴けてとてもうれしかった。「『Rare』という曲をやります」といったとき、客席から思わず口に出てしまった、という感じで「やったあ」と声があがった。フロアが一瞬ざわっ(さわっ、くらいかな)とし、続いてあちこちから「だよね」「わかる」なニュアンスでくすくすと笑い声。ささやかな騒ぎに気づいた小林さんが、一瞬客席を向きニコッと微笑んで弾き始めた。あれはいい光景だった。演者と聴衆のいい関係。

「次は30周年がやれたらいいな」。楽しみにしています! でもここから5年音信不通になるのはやめて(笑)! でも無理せず!(複雑)

(セットリストはツアー終了後転載予定)

(20240226追記)
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Setlist(オフィシャルサイトより)

01. Window(『Window』)
02. カナリヤ(『流れ星Tracks』)
03. 満月(『曖昧な引力』)
04. How?(『Window』)
05. 斜陽(『Music Man』)
06. Sweet Rendez Vous(『曖昧な引力』)
07. 魔術師(『Gift』)
08. トモダチDays(『流れ星Tracks』)
09. 水瓶座(『何座ですか?』)
10. アンブレラ(『Gift』)
11. イノセント(『Music Man』)
12. アントニオ(『Rare』)
13. Rare(『Rare』)
14. キミ晴、語る。(『Gift』)
15. 生存本能(FC特典楽曲)
16. ヘキサムーン(『Music Man』)
17. 歳ヲとること(『曖昧な引力』)
(15〜17はメドレー)
18. 祈り(『Rare』)
encore
19. Goodtimes & Badtimes(未発表曲)
20. Gift(『Gift』)

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・「しんごくんはどこ?」の話(観られる方は配信で是非)。誰と間違えられたんだろう? と休憩時間に1999年のSM●P画像を検索し「ゴロちゃんかな?」「つよぽんじゃない?」と確認している様子があちこちで。ワタシたちのテーブルもその話に花が咲きました。初対面同士なのに、昔話で盛り上がったりして楽しかった〜


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02月17日(土)
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