ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『oasis』
で、丸山さんですよ。はぁ〜めちゃめちゃジョンドゥだったよ〜あれすごい難しい役ですよね…ずっとヘラヘラしてるって体力いるし、それにも増して気力がいるよ……。犯罪履歴があれだし(交通事故は違うけどな!)、特に女性からは共感を得にくい役どころ。そこに「なんかある」、コンジュと出会って「何か変わった」、という気配を感じさせなければならず、「それでも自分を変えられない」、というところ迄見せなければならない。人間は多面的なもので、どんなに暖かで優しい一面を持っていても、他の一面があることで社会からは疎外されてしまう。丸山さんはそれを伝えてくれた。

観に行く一因になっていた出演者、水橋研二はコンジュの兄役。実は「主演のふたり以外はヤなやつばっかじゃん! 水橋さんどの役でもきっとヤなやつじゃん!」と思ってました(…)。コンジュの兄は妹を利用して住居を手に入れ、挙句示談金も手に入れようとしている。反面、彼女への接し方には優しい兄の一面も感じられた。今作に出てくる人物って揃ってこすいひとばっかなんだけど、皆さんそんな中にもうしろめたさがあるんだなというのが滲み出ててよかったです。自分もこちら側の人間だろう? と突きつけられるようでもあった。ニンゲンって、社会ってほんとに悩ましい。あと映画ではリュ・スンワンが演じていた弟役の方が印象的でした。

音楽はオレノグラフィティ。クライマックスのそれはDavid Bowieの「Modern Love」…オマージュにしてもあまりにも……まあこれはご愛嬌。レオス・カラックスの「汚れた血」に代表されるように、疾走する愛にピッタリの曲調でした。開演前から流れていたアンビエント調の曲もすごくよかったな。オレノくんでこういうの聴いたの初めてだったので新鮮でした。

なかなか映画の舞台化って身構えてしまうのですが、『oasis』という作品に惚れ込んだ山田さんの熱意と、映画や小説等、原作ものを数多く手掛けているNAPPOS PRODUCEの蓄積が結晶になったような好作品でした。観られてよかったです!

03月21日(土)
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