ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『28年後… 白骨の神殿』
ケルソンのキャラクターがとにかく魅力的。医師としてはそれかなりヤバくね? と思うところもあるけれど、こんな世の中では(こればっかり)安息を得るためモルヒネ使い放題で何が悪い! 一周まわってこんなニンゲンになりたーい! と思わせてくれます。音楽の趣味も最高。イギリスは28年前でカルチャーも止まっているので、ケルソンのレコードコレクションには新譜がない訳よ。Duran Duran大好きっ子なのよ。もう好感度爆上がりですよ、彼が若い頃から愛聴してたものなんだなあなんて思って。それを日々おうちでかけてふんふん唄ったり踊ったりする。その昔鴻上尚史にとんでもない音痴だとバラされた(『ドン・キホーテの休日』参照)レイフですがそんなことないわよ! おうたもダンスも素敵よ! ジミーズを迎えたお祭り(!?)ではIron Maidenかけちゃう。PAシステムを自作! 火を使った演出も自作! 魔法の粉(?)も自作! 久々の来客がうれしくて張り切ったんだなーってのが伝わってきて泣いちゃう!

ジミーズは爆音のなか踊りまくるケルソンをポカーンと見ているのだけど、途中からハイになって笑っちゃう。ワタシこの子らと同じ顔で観てたわきっと……。この子たちも心の底から笑ったのって久しぶりだったんじゃなかろうか。そう考えるとまたせつない。

そんなこんなでケルソンとカリスマが対決、色々あって決着。カリスマのトラウマも昇華される。彼も幼少の心の傷がなかったらこうはならなかった訳で……テレタビーズのエピソードが切ない。あんなに「生きちまえ」と思っていた彼も、もとからこんなだった訳じゃなかったんだよ! あんなとかこんなとかばっかりいってますが! 総じてニンゲンは憎らしく、同時に愛おしいものですね。ジャック・オコンネルのド怪演、素晴らしかったです。

それにしたって「こんな世界」は今と地続き。現実も世も末。『28週後…』を観たときよりもその思いはより強くなっている。人間が人間であるためには、“知識を得て、心を開き、自転車に乗れ!”とSOUL FLOWER UNIONの歌を口ずさむばかりです。ニンゲンを諦めず、ちいさなことからひとつずつ。涙。

ところでレイフ以外のキャスト知らずに行ったんですが、最後の最後にキリアン・マーフィーが出てきてたまげた。えっこれは次回の布石? いや次回ってか一周まわったのか(キリアンは『28日後…』の主役)……そう考えるとウワーンてなるな。『28年後…』第3作がどうなるのか楽しみになりました。ニンゲンを信じたいよー!

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・「外国人」がじつは「日本のカラオケ」に対して不満に思っていること(鴻上 尚史)┃外国人が見たニッポン 現代新書
鴻上さんここでもレイフのカラオケ話書いてた、アルメイダ劇場が来日したときのエピソードです。よっぽど印象に残ったのでしょう、「ホテル・カリフォルニア」を唄うレイフ・ファインズ……同席していた真田広之さんは椅子から滑り落ちそうになった、とのこと(…)

01月21日(水)
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