ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[658316hit]
■将門塚と菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール コンサート2026@大手町三井ホール
大手町三井ホールって初めて行くな、どこだっけと調べたら平将門の首塚のお隣さんだった〜そして皇居ビュー 「魚になるまで」ってPTAでは初演だっけ? いやー素晴らしかった(いつも素晴らしいが)
[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) Jan 26, 2026 at 0:28
ホールが入っているOTEMACHI ONE(三井物産ビル)、散歩で何度か行ってたとこだったわ。将門塚にもその都度お参りしている。人一倍宗教とスピに厳しく伝承と信仰を重んじる人間なので、お参りはちゃんとするんです。
-----
菊地成孔(cond/sax/vo/perc/cdj)/ 林正樹(pf)/ 鳥越啓介(cb)/ 早川純(bdn)/ 堀米綾(hpf)/ 田中倫明(perc)/ 大儀見元(perc)/ 牛山玲名(vn1)、田島華乃(vn2)、舘泉礼一(va)/ 関口将史(vc)
-----
2026年のPTA、最初の仕事は将門の鎮魂から(違う)。この時期のコンサートというと雪のBLUE NOTEを思い出すなあ。冬に聴くPTAは格別。
カンファレンスホールとしても使われる(というか場所柄そっちがメインなのか)会場ということもあってか、座席が可動式。前方のブロックは平場にパイプ椅子を並べた状態で、段差がない。前列に大柄の男性が座ったので視界がかなり分割されてしまったが、真正面かつ立奏の鳥越さんはガッツリ見えた。無理せず見えたのは林さん、菊地さん、大儀見さん。懸命に首を伸ばして見えたのは早川さんと田中さん。堀米さんとストリングスの4人はほぼ見えず(泣)。音はよかった!
『天使乃恥部』のリリパ(1日目、2日目)以来のPTAだったので、鉄板のセットリストをリラックスして聴けた。とはいうものの、ここ数年クインテットのレパートリーだった「魚になるまで」をやったのにはシビれた。SNSでご本人が予告していたので「ええ、あれをオルケスタの編成で!?」と楽しみにしていたのだが、いやこれがまた最高だった。ストリングスが入るとエレガンスが増す! リリックの怖さが際立つ! 夜の高速マジ怖い! クインテットのスリリングさとは違う肌触り! なんというかリンチの映画を観ているような(それはあなたが先週『インランド・エンパイア』を観たからでは)……しかもそっから「CARAVAGGIO」に繋げよった。おおお! 「京マチ子の夜」アウトロや「Killing Time」のアウトロ、「ルペ・ベレスの葬儀」導入の早川ソロ(「東京-ブエノスアイレス」の変奏かな)前に「Le Rita」を挟み、展開が増えていたのも新鮮。メンバーが固定されている強さは柔軟性を生み、瞬間瞬間の揺らぎ=訛りが楽団全体でほぼ同時に起こるという光景を何度も目にする。「Killing〜」のブリッジ後って、以前はズレてしまったらリカバリに時間がかかっていた記憶があるけど、今は「そういう構成」として聴けるものになっている。
それにしても今夜の鳥越−田中−大儀見ラインは恐ろしかったですね。いつもだが。3人とも満面の笑みで。田中さんと大儀見さんがやり合ってるとき、鳥越さんが「このひとたち何やってるのよ……」と吹き出したりもしていた。ここに林さんがハンドクラップで加わるのも楽しい。といえばこの日の林さん、ソロをはじめ全体的にリズム感が変わっていてその都度瞠目。
『New York Hell Sonic Ballet』ってエポックだったよなあ。林、早川、鳥越の三氏(菊地さん曰く同期)が揃ったことが、このオルケスタが続く要因のひとつになったように思う。林さんと鳥越さんの「楽団のリズムを体得した上でどれだけ遊べる(=自由に演奏が出来る)か」具合、この10年で大化けしましたもんね。そのおかげで(?)腕を買われて皆さん売れっ子になっていき、スケジューリングが難しくなるのだが。菊地さんが「自分は何も頭抜けたものはないが(謙遜)、こういう素晴らしいミュージシャンと出会える才能を持っている」みたいなこといっていたけど、それは慧眼というんだよ! あとこんな猛獣みたいなひとたちをまとめられる才能が頭抜けてるだろう! えっそれって猛獣使いってこと? まあ菊地さんが猛獣だからな(真顔で)。
[5]続きを読む
01月25日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る