ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『キャプテン・アメイジング』『みっつ数える前にあんたは… ひとつめの夜』
ハシゴでO.L.H.(Only Love Hurts a.k.a. 面影ラッキーホール『みっつ数える前にあんたは・・・ ひとつめの夜』。完全復活とかいわれてるけどヴァイナルリリースのプロモーションなんで〜とかいってたがなんかもう寄らば斬るくらいの凄みがあった。演奏もキレッキレで腰が抜けた

[image or embed]— kai (@flower-lens.bsky.social) Aug 3, 2025 at 1:53
仕上がってます! 最高!

「Whydunit?」「typical affair」「On The Border」アナログ・レコード化!ということで、3回のライヴが決まっています。まずはひとつめの夜、『Whydunit?』のナンバー+α。

ステージぎゅうぎゅう、ついつい数えてしまったが13人もいる。ギターが3人もいる。西村さんとGUNちゃんは昔からいるけどもうひとり誰? ホーンも固定メンバーじゃない筈だけど誰? パワーがあって、鋭利で、ビシバシアタックがキマるんですけど!? アッキーが「ビブラストーンがふたりもいる!」といっていたけど、それがホーンのみのことなのかドラムの横銭さん含めてのことだったのかがよくわからん。メンバー紹介もしてくれないのでどなたですかという……もともとホーンは各々のスケジュールに合わせて流動的ですが、これからの3本のライヴにはいてほしい! と思う強力な音でした。

唯一ちゃんと紹介されたメンバーは、2020年に亡くなった曽根ちゃんの後任、伊藤隆博さん。「キーボード伊藤ちゃん、かっこいい!」とアッキー。ゆずや堀込泰行さんのサポートをされている方だそうで、「こんなにちんこちんこばっかりいってる(SNSには「下ネタが多い」って書いてぼかしたけど、正しくはこうです)バンドだと知られた今、次もやってくれるかわかりません」というアッキーに「ちんこ大丈夫です!」と力強く答えてくれて心強い。せめてあと2本はいてください…お願いします……。

そう、アッキーっていつもひとを煙に巻くような態度だけど、こういうところすごく礼儀正しいし筋が通ってる。ちんこちんこばっかりいってるから説得力ないかもしれんが。「パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏」のイントロや間奏で「曽根ちゃんの曲!」「今日誕生日!」とちゃんと曽根ちゃんのことを話してくれた。歌詞がああだし、すごく残酷なこともいうし、ちんこちんこばっかりいってるけど、時折顔を出すマジはこちらの欺瞞を暴いてくれる。属性のコール&レスポンスのくだりなんて感動してしまったよ。最後の最後、本当にあかんやつの属性(というか病)がコールされたとき、「それは本当にあかんやつ」とザワっとしてレスポンスしなかった客も筋の通った大人だ。試されてる。

それにしてもいつもいってるが曲がいい、歌詞がいい。演奏がいい、歌がいい。徹底的なリサーチのもとに磨き込まれた歌詞、手練のどファンク演奏、その上を自在に泳ぐ美声。こんなに素晴らしいのに、滅多なことでは人を誘えない。終演後「フェスだと通りがかった人がけしからんとか動画アップして一気に炎上しそう」「SNS怖い」という話をした。“一部の人に理解される”アンダーグラウンドの魅力というのは、それこそ表層で解ったような気になっていると身を滅ぼす。一介のリスナーでも、その覚悟はある。

「東京(じゃ)ナイトクラブ(は)」の歌詞、青山通りが骨董通りとなっていた。となればそのクラブはマニアックラブしかない。勝手に確信してしまい、シンカワくんのことを思い出して泣いてしまった。頻繁にクラブ通いをしていた頃、既にスターDJだったシンカワくん。訃報は急だった。面影と縁があったかは知らないし、シンカワくんはマニアックラブ以外でもあらゆるところでDJをしていたし、たまたまだ。数多くのリスナーひとりひとりの人生にするりと入り込んでくる音楽。Only Love Hurts a.k.a. 面影ラッキーホールの真価を(勝手に)見た思いだった。

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面影ラッキーホール、最高でした... pic.twitter.com/vCoeoSllW6— 小林私_2 (@zokubu_tsu) August 2, 2025

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08月02日(土)
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