ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『台風23号』
身勝手な人物が揃うなか、最後迄エゴを見せなかった宅配業者に森田剛。身勝手なひとたちに尽くし続け、最後の最後爆発するヘルパーさんに間宮祥太朗。どちらも職務に忠実すぎるその姿から、生活の痛みが滲み出る。W主演とのことだったが、赤堀作品ならではの群像劇のなかのひとりに徹して好感。藤井隆と木村多江の気持ち悪い夫婦は、優しさと気遣いが気持ち悪さに転じる様子を納得させる気持ち悪さ(ほめてる)。秋山菜津子はいつも巧い。赤堀さんおいしい(ずるい・笑)。『逃奔政走 嘘つきは政治家のはじまり?』に続きイヤな老人だった佐藤B作、でもこちらは寂しさを背負っていた。何に関してもフラットだった娘が一歩踏み出す迄、その心の動きを伊原六花は見せてくれた。ひとがよすぎて空回りの警官・駒木根隆介も印象的。
結末が落語テイストなところも好き。音楽(音響:田上篤志)もよかった。暗転毎に轟く、雷のようなドラム(和太鼓?)。
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・『A Number―数』『What If If Only―もしも もしせめて』同様、こちらもパンフ表紙に“COCOON”の文字。はー、コクーンが恋しいわ
・ようやくお初のTHEATER MILANO-Za。ちょっと横長のコクーンという趣で結構観やすかったです。電車から「でけービル建ったなあ」と眺めていた東急歌舞伎町タワーは、入ってみれば意外とちいさい。ミラノ座の跡地だもんなあ。大きな映画館だったとはいえ、複合ビル建てる程の敷地面積ではないよね。無理くり縦に積んだ感じ。ロビーもこじんまりとしているけど、夜景を眺められるのは楽しい
・赤堀作品には実食シーンが必ずといっていい程あるのだが、森田くんはパンを2個食べていた。マチソワだと計4個食べることになる。以前コンビニ飯食べるシーンがある作品で、赤堀さんに「何を食べてもいいけど、毎回食べるから飽きないものがいいよ」といわれた某役者、とろろそばを選んだけどそれでもキツかったっていってたなあ。パンは喉に詰まるよね、お茶必須
10月26日(土)
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