ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『ライカムで待っとく』

1995年の12月に何があったか。劇中ではその数字しか語られないが、ある程度の世代ならハッとするだろうと思う。あんなことがあっても、今も「沖縄の決まり」が繰り返されていることに、やりきれない思いになる。観劇後に知ったが、このパートは再演にあたり加えられたシーンだそうだ。心身ともに傷つき、まぶやーが身体から離れてしまったひとびとは増え続ける。再演され続けてほしい。ただ、観客はこの作品に接する度「物語としての消費」とどう折り合いをつけるか悩むことにもなるだろう。だからせめて考え続けなきゃならない。記憶を消してはいけない。「中立とは権力の側につくこと」という台詞を噛み締め乍ら。

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・『ライカムで待っとく』|KAAT 神奈川芸術劇場
・『ライカムで待っとく』(2022年)|KAAT 神奈川芸術劇場
◆「ライカム」とは
かつて沖縄本島中部の北中城村比嘉地区に置かれていた琉球米軍司令部(Ryukyu Command headquarters)の略。現在「ライカム」は地名として残っている。司令部があった近辺の米軍関係者専用のゴルフ場の跡地には、2015年「イオンモール沖縄ライカム」がオープン。地元民のみならず県外からの観光客も多く訪れる場所になっている。

神奈川の話でもある。「大人だから」うまくやっていけるという台詞が重い。沖縄戦が終わった6月に再演。 pic.twitter.com/LKu10qR81u— kai ☁️ (@flower_lens) June 1, 2024
沖縄の海とも繋がっている神奈川の海

・丁度今読んでいる『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』で沖縄と済州島の共通点が挙げられている。「バックヤード」はどこの国にもあるのかと思うとやりきれない

コロナ禍のとき始まったカフェメニューのテイクアウトは終了していたけど、アラナナとチョコロールは買えました。帰りの電車が激混みで荷物もぎゅうぎゅうされたのでなんだかヨレヨレに… #ホテルニューグランド pic.twitter.com/vqRFc1tNGA— kai ☁️ (@flower_lens) June 1, 2024
おまけ。こんな作品を観たあとにお菓子を買って帰る訳でな。なんだか後ろめたい。
KAATでの観劇は小旅行的な気分もあって、劇場へ行く前にニューグランドのお菓子を取り置きしてもらい、観劇後に受け取り、海を見て帰るというコースを定番にしている。ここ3年は軽食を予約してお菓子と一緒に持ち帰っていた。フィッシュ&チップスとかすごいおいしかったんですよね…フィッシュが鯛だったのよ……

06月01日(土)
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