ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■QUEENS OF THE STONE AGE JAPAN TOUR 2024
それにしても毎回リフが大合唱になって笑う。「No One Knows」もだけど「Sick, Sick, Sick」でも皆リフ唄うのよ。やっぱリフだなー! リフの鬼が3人いるもんなー! ベースのリフも最高だよなー! とはいうものの今回歌詞があるとこもシンガロングになったのよ。かなり危うかったけど。ジョシュがマイクから離れて、一瞬シーンとなって手拍子とか起こってしばらくして「あっ……ここみんなで唄うとこなんや!」と観客が気づいてジョシュ苦笑ってなとこあったけけど。気を遣ってくれたのかトロイが手拍子に加わってくれたりさ…その後ジョシュの指導が入ってかなり儚いシンガロングだったよ……こんな日が来ようとは。ライトをつけてとジョシュがいって、フロアを見渡して感慨深そうに微笑んだのが印象的でした。TDCホールってアリーナ+バルコニー×3の実質4フロアで縦に長いというか、椅子席の段差を大きくとって奥行きを減らした客席なので、下から見上げると壮観なんだよね。ほぼフルハウス(ソールドアウトとアナウンスされてた)のいい光景。「Make It Wit Chu」を男女に分けて唄わせたり(勢い込んで唄い出した男性陣を違う違うそうじゃそうじゃないとたしなめる)、クルーをボーイズと呼んだり、先生! と呼びたくなるジョシュでした。

で、位置からしていちばんよく見えたのはマイキーとセオドアだったんだけど、いやーマイキーめちゃいい仕事してたわ。最年少でヤンチャ担当だと思ってたすまんかった。ヤンチャだいじだけど。あんだけ動きまわるのに演奏がとても丁寧で、ビブラートとかすごく細かく入れていた。ダブルマイクスタンド(でも片方しか使ってなかった? エフェクトかける用と分けてるのかな、でもそんな曲あったっけと思ってたけど)使いでコーラスの比重も高い。で、美声。演奏に熱が入ると歌の方が雑というか素っ気なくなるとこもいい。余韻とかいらんって感じで吐き捨てるように唄うのがまた格好いい。あとやっぱアクションが華やか! やたら歩きまわるわキックしまくるわフロアをオラオラと煽るように覗き込むわ。途中ジャケットを脱いでもはやトレードマークのタンクトップ姿になったんだけど、「脱いだ脱いだ」とあちこちから声が上がってた。リズム隊だからということもありマメにセオドアの様子を見に行ってましたね。

そうそう、途中からなんかセオドアのキックがビチビチした音になってるなあと思ってたらやはりトラブルだったようで、「The Way You Used to Do」を途中で止めてやり直しに。ジョシュの「ちゃんとやりたいからやり直す」発言にキャーとなり、トロイが007の「James Bond Theme」を弾いて場を繋ぎ、そこからメンバー紹介に。マイキー日本が大好きなんだよ誕生日なんだよ〜とかいい出してフロアがハッピーバースデー♪を唄い出し、やめろやめろ! とかお戯れタイムに。帰って調べたらマイキー8月20日生まれだった。全然違うがなジョシュ適当なこというなウケる。ていうかこのときマイキー小声で帰りたくないっていったの!? 聴き逃した。おいマイキーかわいいな。

いやーしかしこんな和やかな空気の流れる(まあ終盤また阿鼻叫喚になるんだが)ステージになるとは…ジョシュもこんなに喋るひとだったっけ……ていうかさーすっかり“バンド”になったねえとしみじみ。以前はジョシュの頭のなかにプランがあって、それに応じてゲストを呼んでセッションで、って印象だったけど、今はトロイの12弦もスティールも(マラカスも!笑)、ディーンの鍵盤もセオドアの腹にくる重ーいドラミングもマイキーのタイトかつ流麗なベースも不可欠。マイキーとセオドア、トロイとジョシュがしょっちゅう集まって(ディーンはちょっと位置的に動けないが)お互いの呼吸を確認しつつ演奏する光景も強い、強いわ。数年の空白は問題ではなかった。


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02月07日(水)
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