ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■2023 小林建樹 ワンマンライブ “ふるえて眠れ”(神戸配信)
レコーディングが進んでいる新作への意欲も。いつも難航する歌詞をChatGPTに書いてもらおう! と試してみた話をして笑わせつつ、「いやAIにはこんなん書けんやろって歌詞を書いているので」と自負もちらり。ここで高橋徹也のことを思い出す。少し前「AIのべりすと」に高橋徹也の歌詞は書けるかと実験してる方がいて、「60年代までの英米文学をメインに機械学習すれば可能」、だがしかし……と結論づけられていた。
ボカロもそうだが、そもそも機械学習には集合知と手間が必要だ。そして、先週のライヴでの言葉を借りると、脳には在処が判らない領域がある。半世紀以上かけてつくられたひとりの人間の“再現”はまだまだ先のことだろう。
それは今回の「記憶の話」にも繋がる。自覚している/いないにも関わらず手に入れていた/入れていなかったものがある。それを知っているのは自身の脳だけなのだが、その記憶はいったい脳のどの領域に刻まれているのか? 音楽は、それを探す旅なのかもしれない。
「Prelude」は、ライヴで聴くとアッコちゃん(矢野顕子)みがあることに気付く。スタッカートの使い方と、物語るような唄い方。意識的か、無意識か。これも半世紀生きた人間の蓄積だ。パーカッシヴなヴォーカルと暴れるようなペダルワークの「B.B.B」に、人間の底の知れなさと、音楽の持つ力を感じる。
教授と同じ左利きの音楽家に、私も勇気をもらっている。
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setlist
Ag:
01. Nervous Colors(『曖昧な引力』)
02. Sound Glider(『Golden Best』)
03. 満月(『曖昧な引力』)
04. 月が震えた(*)〜Boo Doo Loo〜Bad Feeling〜Boo Doo Loo(新曲)(『曖昧な引力』)
05. ふるえて眠れ(新曲)
06. それは愛ではありません(『Music Man』)
07. Say Once More(『Shadow』)
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Pf:
08. 青空(『Rare』)
09. Diary(『Window』)
10. The Fight(Ryuichi Sakamoto『Coda』)
11. 目の前(『Rare』)
12. Spider(『Emotion』)
13. Song Writer〜ヘキサムーン〜Song Writer(『流れ星トラックス』)(『Music Man』)
14. 祈り(『Rare』)
15. Prelude(『Mystery』)
encore
16. おうし座(『何座ですか?』)
17. イノセント(**)(『Music Man』)
18. B.B.B(『Rope』)
* 神戸オンリー
** 東京ではIt’s OK
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■配信で観て/聴いていて面白かった箇所
・今回画質音質ともにめちゃめちゃクリアだった。ピアノの上からのアングルがあっていい。ライン出力の音は勿論だが、ピアノのペダルを踏む音もガッツリ拾っていて(「Spider」「B.B.B」が顕著)映像に映っていないのに足元が暴れているのが伝わる。どうマイキングしていたのか
・画と音がちょーーーーーっとだけズレてるというか、画から音が浮いてる感じはした
・映像が綺麗で、表情のアップも多い。ちょっとメイクしてるようにも見えた。アイシャドウは入れてたんじゃないかな? 入れてなかったらそれはそれですごいが……リハ画像はいつもほんにゃりした感じなので、人前に出るときはやはり気を遣っているのだなあと感心もする
・入退場時、ステージ袖のドアを自分で開閉して出入りしているのがなんか面白かった。お部屋に帰っていくみたいで(笑)
■よだん
・「東京は割とやってるんですよライヴ」。……んん?
・そ、そうですね、特にこの二年は。有難いことです。無理ないペースでコンスタントに続いてほしいものです
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(20230507追記)
・2023春、東京、神戸ワンマンの感想┃小林建樹オフィシャルサイト
手応えがあったようで何より。これからのことを考えられる、と思うだけでこちらもうれしい
04月30日(日)
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