ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[647799hit]
■『最後にして最初の人類』
現在絶版となっている日本語版の序文とエピローグは、パンフレット(『最後にして最初の人類』完全読本)に掲載されています。印象的だったくだりを引用します。
それでも人間は終わりを迎えようとも無ではないでしょう。これまで存在しなかったように無となるわけではないのです。なぜなら人間は事物の不滅の形式に潜む永遠の美だからです。
人間であったとは、なんとすばらしいことでしょう。ですからわたしたちは、心の底からの笑いと平安を胸に、過ぎ去りし日々とわたしたち自身の勇気に感謝を捧げつつ、ともに前進すればいいではありませんか。どのみちわたしたちは、人間というこの束の間の音楽を美しく締め括ることになるでしょうから。
-----
・「最後の人類から伝えたいことがあります」ヨハン・ヨハンソンによる長編映画が投げかける、人類の未来に残された希望┃TURN
・旧ユーゴスラヴィアの奇怪な「戦争記念碑」が平和について語ること┃WIRED.jp
2017年の記事。
「ヘラウドは、自身の作品を通じ、これらのモニュメントに託されたメッセージが失われていないか確かめたいのだという。『事実、1990年代の内戦によって暴力が復活してしまったことで、平和の象徴としてつくられたこれらのモニュメントの意味は疑問視されてしまうでしょう』とヘラウドは語る。」
時間がある限り、モニュメントの意味は何度でも変わる。ヨハンソンは、これらが再び平和の象徴となるさまをどこかで目撃するだろうか
渋谷ではodessa vol+仕様の上映。音楽が鳴っているところは勿論、その轟音が消えた瞬間の静けさとの落差が空間全体で感じられました。まさに音を体感。それにしてもなあ、ヨハン・ヨハンソンはなんて作品を残して先に行ってしまったんだよ。#最後にして最初の人類https://t.co/7fUWBA3LLI pic.twitter.com/UKA3qOjAEP― kai くもり (@flower_lens) August 6, 2021
音が消えた瞬間、暗闇に放り出されたかのような静けさ。宇宙空間には音がない。無意識に、自分の足が地に着いているかを確かめる。boidの爆音上映とboidsound、シネマートのブーストサウンド、シネマシティの極音と、音響に力を入れているいろんな劇場で観てみたくもなりました
・それにしてもヒューマントラスト、『ハイ・ライフ』もここで観たし、なんというか宇宙の広さ、永遠という時間に呆然とするしかないみたいな作品ばっかここで観てるな……これがまた尾を引くんだ。エスカレーターでボヤーっと上って向かう時間も好きな映画館です
08月06日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る