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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■東京バレエ団『HOPE JAPAN 2021』
一月の『ニューイヤー祝祭ガラ』での「ボレロ」同様、リズムを担うダンサーたちの充実ぶりも素晴らしい。昔はメロディに注目するばかりでしたが、前述したメロディの「気」がリズムに伝播する様子が見てとれるようになったここ二本の「ボレロ」に、この作品の奥深さを改めて思い知らされています。
モーリス・ベジャールが亡くなって13年。今回のプログラムも半分は1960年代、もう半分が1980年代の初演です。時代は巡り、世代交代が進み、ベジャール作品を初めて踊るダンサーも増えたことでしょう。その分新鮮に感じたところも多く、だからこそベジャール作品の普遍性を再確認出来ました。官能と野性、生命力に満ちた踊り。若いダンサーたちはそれを見せてくれました。前回ツアーを牽引してくれたギエムはいませんが、今は彼らがいる。東京バレエ団のダンサーたちを頼もしく感じた公演でした。
これからバレエ団は全国ツアーへ出発。十年前の『HOPE JAPAN』は東北をはじめとした各地を励ましたいという意義のもと敢行されましたが、今回はステージに立つ側も困難な状況のなかでのツアーとなります。全ての日程が無事行われますように。
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そうそう金森穣 × 東京バレエ団『かぐや姫』のフライヤーも出来てたんだー。何気にうおおとなったのは「翁:飯田宗孝」。現役?時代を知らないので、踊るの初めて観られる。
「中国の不思議な役人」も久しぶり、楽しみhttps://t.co/ogKlpzmV0Z pic.twitter.com/tX2YqWlIAc― kai (@flower_lens) July 4, 2021
『かぐや姫』、今秋は第一幕のみ。来年以降第二幕、第三幕と創作を続けて全幕を完成させる数年がかりのプロジェクトになるとのこと。音楽はドビュッシーからというのも楽しみです
07月04日(日)
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