ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■KNOWER BAND SET(『GREENROOM FESTIVAL '18』)
もうさ、えげつないくらい巧いんですわ。巧いが一定のラインを超えると変態としかいいようがない。きもちわるい(笑顔で)! サンダーキャットちゃんのいうとおり、「こいつらはまじでアホだ。愛してる」と叫びたくもなるわ。皆さん演奏にハマりまくるあまり挙動がおかしく、顔芸もすごかったです。特にサム。ずーっと笑ってましたね…所謂ベースソロといわれるものはないんですが、聴いているとなんじゃこりゃ全編ベースソロじゃねえかという弾きっぷりです。エフェクトも相当使ってたな。リズムキープのためのベースってこのバンドではいらんわ、タイム感が共有出来てるもの。よって皆さん各々ソロを演奏してたらすっさまじいグルーヴ地獄の釜が開いたって自由さです。ダンストラックであり乍らブリブリ変則リズム、ファンク、しかし最高にポップ。そしてこのアティテュードはどうにもパンク。ポリもぶっこんでましたがな。なんだよ好きなものしか入ってねえ! ひとりだけ謎だったジェイコブ・マンもきもちわるい(=きもちよすぎる)フレーズグイグイ入れてきてたなー。key×2って編成も面白かった。エレクトロ満載なのにめちゃ野生度高い!

ドラムに専心、オープンハンドで叩いて叩いて叩きまくるルイスもたまりませんでしたね。ハイハット、キック、フィルがすごいです。全部か。てかやっぱキックかなー。手数だけでなく足数も多い。そりゃもう多い。(通常でいうところの)ドラムソロではスティックでバスドラを叩いていた。腕長い。そしてライはもう嫌味か! てくらいの技巧でサラサラ弾いて、フロアを煽る余裕もある。ライやルイスは長い(通常以下同)ソロもありましたが、いつ曲に戻ってくるかは日によるようで、他のプレイヤーがニコニコしつつキューを窺っている緊張感もすごかった。皆いい笑顔だったなー。

ちなみにライはSun Rai名義でリーダーアルバムを出しています。

そんな演奏を従えたジェネヴィエーヴの歌! 動画を観ていたときは「凄腕揃いのプレイヤーのなかヴォーカルの線は細いかな、音響バランス難しそう、バンドセットだと厳しいかな」なんて思っていたがとんでもなかった。オープニングの「TIME TRAVELER」ではわあ、この声大好き〜なんて聴いていたが、「BUTTS TITS MONEY」のヴォーカリゼーションで完全に降参、おれに聴く耳がなかったのや……。尻に乳に金、ブラックなこのリリックの繰り返しにこうも感動させられるとは。隣の男の子がブレイクごとに「Yes!」て合いの手入れてその都度フロアに笑いが起こってたんだけど、歌はめちゃめちゃシリアスに聴こえるという不思議。ファルセットもウィスパーヴォイスもめちゃめちゃ通る、リリックがめちゃめちゃ刺さる。芯の強い、まさにザ・プロフェッショナルな歌声でした。「HANGING ON」と繰り返し唄い乍らしっかと足を地につける。踊り、跳びはね、ブレイクが終わるタイミングをはかるためドラムセットの前に仁王立ちになる。その姿はまごうことなきファイティングウーマン。もうすっかり虜です。鉄腕アトムならぬ鉄腕ジェネ! ちなみに網タイツにホットパンツ、網シャツにTシャツを重ね着するという衣装でしたが、NINJAをイメージしたんだろうか。

といえばルイスの着ていた黒いシャツにはマクドナルドのロゴが刺繍されていた。マクドだよな〜てずっと気になってた……なんでマクド? アメリカの象徴? ライは何故か私物のリュックをステージに持ちこんでた(別にそこから機材出すとかもなくただおいてた。本編終了後そのまま持ってかえって、アンコールでまた持ってきてた)けど楽屋に置いとけないほど大事なものが入ってたんだろうか。そんなちょっとオカシなひとたちが繰りひろげるステージ、終始笑いがとまりませんでしたよね……踊り乍らだし過呼吸になりそうでしたわのよ。


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05月26日(土)
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