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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『あいちトリエンナーレ 2016』(豊橋)、維新派『アマハラ』
大和西大寺駅につきましたよ、『アマハラ』会場はこちらですと矢印を持ったスタッフさんや警備員さんをたよりにてくてく歩く。平城宮跡に入ってからが長い、どこに会場が……延々歩く。放置…ではないな、管理・保存されているのだが、遺された野原のまあ広いこと。空き地にも程が……と半ば呆然としつつ歩く。野球やサッカー、バドミントンをやってるこどもたち、レジャーシートひろげてピクニックなひとたち(ここで前日の『勧進帳』を思い出して涙ぐむ)。復原(元)途中の場所もまだまだ多いようだが、公園として地元のひとたちには親しまれているのかな。てか近所にこんな野っ原あったら楽しいよねえ。そして夜は怖いよねえ。そこがいいよねえ。

20分程歩いたかな、会場が見えてきた。巨大なイントレ。例年より規模がデカく見えたのは気のせいか……。今回の公演は『東アジア文化都市2016奈良市』参加のプログラムでもあり、前月同じ場所でSPAC『マハーバーラタ』も上演されていたので客席まわりは共有したのかな。屋台村の賑わいも聞こえてきた、数週間しか存在しない街が見えてきた!



手づくりイメージが強いけどそこはプロの集団、ガッチリ組んでます。てかプロが手づくりしてるんだって話ですな。なんで毎年寒くなるこの時期に公演するんだろうって話してたんだけど、夏だと天候が不安定だからかなと思った。よく考えられた時期なのかもしれない。



維新派とともに幻のように現れる屋台村もこれが最後。モンゴルパンが鬼の行列でした。確かにここ以外で売ってるとこ知らないわ……実店舗あったとしても関西だろうなあ。一昨年『透視図』のときとは被らないようにと考えつつ(笑)でもやっぱりまずはからあげいっときましょ、ハーブ塩味。トイレを考えて水分は終演後にしようと続いてタピオカサンドバジル&チーズ。これ旨かった、はじめての食感! タピオカ粉をのばしてこねてフライパンで焼いたもの、もっちもちでした。ちょ、これも屋台村以外ではどこで食べられるの……。ピザもいっときましょかとオーダーしようとすると「開演時間から逆算するともう間に合わないのでオーダーストップです、でも今予約しておけば終演後に食べられますよ」と言われる。ぬぬ、時間が読めないので断念、残念。ステージでは白崎映美さんがライヴのリハやってる、最後の維新派へようこそ〜♪ とか即興で唄ってはやくもウケてる。雑貨店、洋品店、理容店。いろいろあるでよ〜。山口商店というところでは「維新派の椅子」を売っている。よく出てくるあれね。むむ、ほしいかも。でも持って帰るのは難しい……。

そのうちスタッフさんがやってきて「混雑が予想されますのでそろそろ客席の方へ移動してください」と言ってまわる。そして「上演中も屋台村は営業していますが、お静かに願います」。そうそう、おともだちとか屋台村に魅入られているひとは、チケットなくても毎日通いつめて呑んだくれてるみたいだからね。「上演中はお静かに」の貼り紙もあちこちにあってウケた。当日券の入場者もエラい数、補助的なスペースがみっしり出来てる。イントレの隙間から観るようになっているところも。そしてなぜか、私たち最前ド真ん中だったんですよね…ビックリ……。一列前に当日券のベンチが入ったので実質二列目。迷ってるうちに先行が売り切れて一般でなんとかとれたんだけど、というか私はとれなくてポンチさんがゲットしたんだけどWeb分がなくなってから電話かけて確保出来たやつだったんですよ。それが何故最前! ド真ん中! うひー有難うございますー!!!

息を呑むとはこのこと。しばらく無言で眺める。開演前に記念撮影。



あれだけ混雑していたのにちゃんと定刻で始まったとこがなにげにすごい。開演時間は17:15、松本さんが設定したという日没の時間。遅らせるわけにはいかないよね。

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維新派『アマハラ』@奈良・平城宮跡

2010年、犬島で上演された『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』を再構成。移民の話、漂流の話。


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10月23日(日)
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