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by kai
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■『fractrec launch / mouse on the keys 10th anniversary』
『fractrec launch / mouse on the keys 10th anniversary』@TSUTAYA O-EAST

mouse on the keys十周年+レーベル設立おめでとうございます〜! フルハウス! 演出からなんから確固とした世界観と鉄壁な演奏、いんやもうあまりにもすごいものを観るとゲラゲラ笑うよね……。川浮ウんが以前「デカいところより、UNITくらいのキャパがコンスタントに満員になるくらいの活動をしたい」と仰ってましたが、広いところでやるならやるで、その場所でしかつくれないステージを見せてくれます。建築にも強い傾倒があるそうなので、空間全体のことを考えてライヴの企画を練っているのでしょう。

ちなみに前回(彼ら主催で)ここでやったのは確か六年前、“an anxious object”tour。このとき初めて「こういう空間をつくりたかったのか」と合点がいったのでした。EASTは天井の高さも含め、映像と照明を効果的に使うmotkには合っていると思うけど、この規模のライヴを頻繁にやるのは難しい。だからこそ貴重な機会。

開場が20分程遅れ、開演も同様。二階席ほぼセンター二列目を確保、ぼんやり下のフロアを眺める。EASTは動線的に上手側に行くのがちょっと面倒ではあるんですが(狭いPA卓前を通らないといけない)、それにしてもドラムが位置する下手側にひとが多い…わ、わかる……。セッティングからしてトップバッターはtoe、ここも柏倉さんが下手側だもんね。

てな訳でtoeからスタートです、圭作くんもいますよ。アコギセットからの〜エレキ、そしてまたアコギ。濃密。山㟢さんエモい。演奏が熱くなるにつれどんどん内股、ひらりとしたハーフパンツにレギンス、右膝にプロテクターのシルエットはローラーガールな風情です。そんな姿で海老反りからの〜頭でブリッジしたまま演奏バキバキとか爆笑と紙一重で素敵過ぎる。実際この場面、楽曲のエモさも相俟ってフロアがドッとわきました。MCも炸裂してまして、「(ポカリスエット飲みつつ)中身はいいちこです」「ポカリ自前なんですよ、もらえない。(CMの音楽やってる)大塚製薬からは何ももらってない。ひどいでしょ、お金しかもらってない」「今日はハロウィーンだから皆仮装してきてんでしょ、それエモいバンドのライヴ観に来る客のコスプレでしょ」とか出るわ出るわ、大ウケ。でもいいちこっていうと吉村さん思い出しちゃうね。しみじみ。「繋がる遥か彼方」「グッドバイ」も聴けてうれしかった。

「十周年おめでとうございます。いつから十周年なのかよくわかんないんですけど、初めてマウスのライヴを観たのは〜、下北沢の小さい、ERAっていう…三人しか入れないライヴハウスなんですけど」「そこでライヴを観て、ウチのレーベルから出しませんかって」。そうそうタワレコで「あのnine days wonderのふたりが新ユニット結成、toeのMachupicchu INDUSTRIASからデビュー!」とかPOPに書かれてた。このシーンの繋がり、切磋琢磨含めて敬愛しております。

転換に時間かかるだろうなと思っていたら、メインステージに緞帳が降ろされ上手側のカーテンが開く。そうだ、EASTってサブステージあったわ。二番手Kineticの登場です。千葉広樹(electronics/b)、服部正嗣(drs)のふたりユニット。ドラムはヘッドフォンして叩いてるんだけど、聴いてるのはクリックじゃないのかな? と思ってしまう。上半身が拍を刻んでいるというより踊っているようなんです。ズブズブな音にグルーヴィーなヴィジュアル、格好いい。千葉さんが「『the flowers of romance』のレコーディングにストリングスで参加している縁で。一緒にライヴが出来るなんてうれしい」とMC。終演後調べてみたらドラムの服部さんは『BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE 2012』(後楽園ホール!)で千住くんと対戦型インプロやったひとだった。うーわーあのときは生ドラムだったから雰囲気違ってわからんかった、あれすごかったよねえ。Kineticはオムスくんとのコラボもあるそうなので俄然興味がわきました。

・Kinetic
・Masatsugu Hattori

前にいたひとが出て行った(帰ったんじゃなくて一階フロアに降りたとポジティヴに考える)。わーい最前ですよ。壮観。

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10月30日(日)
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