ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『オトナの銀英伝ナイト Part1〜ヴァーチャル・ヒストリー「銀河英雄伝説」の世界〜』
朗読のタイミングに合わせて大嶋さんがキューを出し、コーラスのタイミングを合わせていたのですが、大嶋さんはイヤーモニターをしてiPhone(iPodかも)に繋いでいた。インプロの部分もあったのかな、どうやっていたか知りたいなー。ボブ・ディランの「Blowin'in the Wind(風に吹かれて)」をメインテーマに、スズカツさんらしい選曲でこの辺りも楽しかったです。

このリーディングが一部で、二部は田中芳樹さんとスズカツさんのトークイヴェント。司会は今回の公演を企画した安達裕章さん。うわわ、田中先生初めて生で見た…動いてる、喋ってる……。書いてもいいかなと言うところをちょっとだけおぼえがき。記憶で起こしているのでそのままではなく、話も前後しています。

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す:オファーを頂いて、安達さんから全巻送られてきて読みました
あ:こちらとしてはスズカツさんにやってもらえるなんて、願ったり叶ったりで夢のようでしたよ
(そう、ここが気になってたのー!経緯が判ってスッキリ)
す:これをダイジェストでやろうなんて無理!と思った。僕としては説明があまりないものが好きなんです。物語はお客さんの頭のなかに入っている訳ですから、テキストや音から想像してそれぞれの銀英伝を楽しめるような、記憶を呼び起こせるようなものをやってみたいと思った。回を重ねるごとにダンサーが入ったり楽器が入ったりするのもいいし、可能性が沢山ある。
あ:本当に長くこの作品を愛してくださってるお客さんが多いんです。ほんの少ししか出番がなかった登場人物のことを憶えてらしたり、台詞をそらんじていたり

あ:マニア向けと前振りしていたので、こちらが足元にも及ばないくらいの思い入れを持ったお客さんばかり来るだろうし、今更これを売ってもな〜と思いつつ物販に『黎明篇』を二十冊持ってきたら、即完した(笑)三十冊くらい持ってくればよかった!
(考えてみれば自分もノベルスでしか持ってないし、文庫版とか新装版とかだったら買いたかったかも)

あ:僕が勝手に企画を進めていたんですけど
た:この日は空けといてください、六本木に来てくださいと。六本木なんて日本のヨハネスブルグでしょう、そんなとこに……

す:演出家は自分で何もすることがない。こういう舞台が観たいな〜とスタッフに提案すると、役者が体現してれるし、照明家が明かりも作ってくれる
(この辺りスズカツさんが常日頃主張していることですね)
す:なので、作家はどうやって物語を生み出しているのか知りたい。朝書いてるのか昼書いてるのか、生態を知りたい(笑)
た:決まってないんですね。小人さんが書いてくれる。十人小人がいると思われているようだけど、五人くらいかな。起きて、ねこにちくわをやって、魚肉ソーセージは食べないのでちくわを……(ふわふわ)
(その後『アルスラーン戦記』を脱稿した翌日に大雪が降り、宮崎にいた安達さんがあたふたした話で大ウケ)

あ:で、当日パンフレットに書いていますが、次は秋に。まだスズカツさんにも言ってません、て言うか今言いました(笑)
す:(笑)てことは次を構想してもいいんですね!

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ゆっくりゆっくり話す田中先生。一言も聞き逃すまいと耳を澄まし、ひとこと毎に頷く観客。貴重な時間でした。楽しかった!

03月25日(火)
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