ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『新しき世界』三回目
『新しき世界』@シネマート六本木 スクリーン2
一回目大雪、二回目大雨、三回目雨上がりの日に観たことに。なかなかよいシチュエーションではなかろうか。
沼先輩の方々のおかげで、シナリオの一部や新たな論考を読むことが出来ていますー有難い!そっからリピートするとまた発見があるのよね。そして六本木では初めて観たが、言われていた通り確かに画面が綺麗、クリアだった。以下おぼえがき。
・そーなのよ天気!すごい象徴的
・雨なー。兄貴がひと殺すときは雨が降ると考えれば、やっぱり会長の事故は兄貴が…と思うわ……
・チャンスギがいい天気だーつってて、確かにそのときはすごいいい天気なのにだんだん曇ってくるのな
・だんだん山に雲がかかってって……
・ジャソンが終盤見上げる青空のことも考える
・ジュングの言う「死ぬにはいい天気」のこともなー。ああ……
・チャンスギたちが話してるゴルフ場レストランのBGMで「帰れソレントへ」がかかるのもなんか暗示的だよなー
・天気といい煙草といい流れる血といい、暗喩がいっぱいある!
・観れば観る程ジュングのことも考えちゃうよなあ。業務が汚れ仕事メインだし、チョンチョンに対抗意識燃やすの解るわ
・俺だって組のためにいろいろがんばってんのにー!
・ステーキ朝食会でもなんか…部下もそうだけどマナーが悪いって言うか、成り上がってこうなりましたんで食事のマナーは知りません、でも金と権力は手にしたからこういう食事出来てんだぜーのアピール感すごい
・課長が葉っぱちぎっちゃったのはアドリブなのかなあ
・あっちぎっちゃったやべーって顔する(この顔がまた微妙でよい)んだけど、いろいろ意味がありそうだな
・はあ…課長……オイディプス王の図式だとはよく言われてますが、殺される立場の父親、と言う「ああ、親父の背中小さくなったなあ」って感じがね……
・しかし最後にはそれを受け入れているように見える。それがまたせつない
・こうやって繰り返されるのか、それともジャソンのような人物が世界を変えて行くのか。ジャソンの息子は死んでしまったので、まだ彼は父にはなっていない
・ソンムの様子注意してるとホント面白い…単独ショットだけでなく、チョンチョンとジャソンが話している後ろでぼやけて映ってるところも多くて、表情とか仕草とかいちいち気になる
・ジャソンの子供に乾杯する前後のシーンで、兄貴がジャソンみたいにブサイクな子じゃありませんようにーて言うところでプッと笑ってたりすんの
・この辺り、このファミリーの上下関係が他の組とは違う成り立ちだと言う示唆にもなっている
・ジャソンより立場が下であるソンムがチョンチョンの言葉のあとをついで「奥さんに似た子が生まれますように」と言ったり、チョンチョンがソンムに「座ったままでいい」と立たせず自ら酌をしたり
・韓国華僑である繋がりを持ち、彼らを抑圧し差別する他の組とどう闘ってきたか、どう闘っていくかが垣間見える
・そして最終的に、頂点に立ったのがジャソンな訳で…彼らは韓国の古いしきたりを打ち破る新世代でもある訳です
・字幕になってない部分の意味とかも教えてもらってたので楽しい。少女時代とか、ポッポとか、ブンガブンガとか、ショクショクとか(笑)
・「兄貴の奥さん」もシナリオだと普通に「姐さん」らしい。いろんな意味にとれるなあ
・ところで無知な質問なのですが、兄貴が小銭チャリチャリしてるとこシナリオではくるみ転がしてるんですね。この変更にはどんな狙いがあるのだろう。これ、中国でおまじないの意味があったりするのでしょうか?
・と言えばシナリオ…いかにチョンチョンのキャラクターがファン・ジョンミンによって立体的になったか、命が吹き込まれたかがよく判る
・監督もその辺りは楽しんでいたのではないかな
・シナリオのチョンチョンは「パッパラパーン♪」とか言いそうにないわ(笑)てかあのシーンで「パッパラパーン♪」とか言うの怖過ぎ
・兄貴は『ダンシング・クィーン』でも「ディンドンダーン♪」つってたり唄うのが好きねーかわいいねー(そこか)
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03月27日(木)
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