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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■奇跡の原っぱを守れ!
一方、UR千葉ニュータウン事業本部は取材に「事業終了期限の来年3月までに造成を終えたい」とし、申し入れに応じず造成を急ぐ構えだ。
今ここで市民がURに対抗してやれることは何か。それはただ闇雲に反対運動をするのではなくて、募金を集めてその土地を購入することだ。URに対して「ゼニをかけて売れない宅地開発をするよりも、今即金で我々に売った方がいい」という交渉をすることである。そしてネットで全国に呼びかけるのだ。尖閣購入のための資金がたちまち集まったように、この奇跡の原っぱのために資金を出してくれる人は日本中にいるだろう。わずかずつでもいい、自然を愛する人の気持ちを集めて購入資金を出し、購入して現状を維持させるしかないのだ。
宮崎駿さんのような方に協力を頼み、7月公開の映画の時にでも募金を告知してもらえばどうか。少なくともURは塩漬けの遊休地をなくしたいわけで、そこが売れるとなれば文句はないはずである。
大阪駅の北側、通称「北ヤード」の開発について橋下市長は「森にしよう」と提案して支持を得られなかったことがあった。そこに全くゼニを生み出さない空間を作ることに対して抵抗を感じるのが昔の感覚である。しかし、都市の中にはさまざまな要素があった方がいい。そこに森があれば、その周辺の土地の価値が増すのだ。千葉ニュータウンもこの奇跡の原っぱを守り通すことで、他の既存の住宅地域の価値を増すことが可能になる。
日本はこれからどんどん人口が減る。そのときにはこれまでのように山や田畑を宅地にしてきた流れとは逆に、宅地を畑にしたり自然に帰したりということもどんどん必要になってくる。この千葉ニュータウンの事例をそのモデルケースにしてもらいたいのである。そのためになら市民がどんどんゼニを出すという国であってほしいのである。
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06月17日(月)
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