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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■耐震強度偽装問題の本質とは何か
そこでオレは考えるのである。もしも黒部ダムの構造計算が偽造されていたらどうなるのか。水圧に耐えられずにダムが崩壊すれば下流には大変な被害が出るだろう。少なくともそんな馬鹿げたことはしないはずである。営業中のデパートの床が抜けたり、突然川に掛かってる橋が崩落するようなお隣の国とは違うはずなのである。そんな情けないものを造ってしまうということは技術者としての誇りが許さないはずだ。かつての日本の高度成長を支えてきた男たちというのは、技術者としての高いプライドと強い意志を持つサムライたちだったはずである。今の日本にはそんな男たちはもういなくなってしまったのか。建築主とゼネコンが金儲けをするための悪巧みをそのまま唯々諾々と受け入れて保身をはかるだけの情けない人間ばかりになってしまったのか。オレはそれが悲しいのだ。安倍晋三の著書の題名どころか、日本はなんて醜い国になってしまったのだとオレは嘆かわしく思うのである。
かつて家を建てるという仕事には喜びがあった。自分の建てた家で幸せに過ごす家族の幸福を願いながら、大工さんたちは自分たちの務めを忠実に果たしたのだ。「こんなに細い鉄筋で大丈夫かよ」「なんで筋交いを減らすんだろうな」「そんなことオレたちには関係ねえだろう」「口出しせずに図面通り作ればいいんだよ」と談笑しつつ、住む人の幸福を守るどころか住む人を殺すマンションやホテルを平気で建ててしまう連中は殺人未遂で裁かれるべきである。
阪神大震災で亡くなった6434人の多くは地震によって亡くなったのではなく、地震で壊れた家によって殺されたのである。危険なホテルやマンションを建てた行為の罪をすべて「建築基準法違反」ではなく「殺人未遂」で裁くことが、このような馬鹿げたことを繰り返させないためにも必要なのだ。
建設業界と言えば自民党のスポンサーみたいなものだ。この腐敗の構造の一角に政府与党がしっかりと加わってることは間違いない。それを叩くことのできる野党の論客が誰も存在しないということもオレにとっては許せないことの一つである。
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01月28日(日)
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