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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全女関西・準々決勝
第4試合は高校選手権ベスト4日ノ本登場。関西では長らく啓明の1強時代が続いていたが、5年ほど前から頭角を現しあっという間に啓明と並ぶ強豪となった。周囲に何もなさそうな田舎に学校があり、良くも悪くもサッカー以外のものに誘惑される心配はなさそうだ。ここもフィジカルはよく鍛えられているチーム。昨年この大会では決勝でラガッツァと引き分けながらPK戦で全国切符を逃した。GK岸はU−18代表。対する三木ドリームスは関西リーグ4位。
全日本女子選手権関西大会 準々決勝 三木ドリームス−日ノ本学園
10月12日(日)王子公園陸 14時30分 人工芝 曇 並風
三木 日ノ本
−−−−−二八−−−−− −−−上田−−白井−−−
−−六番−二二−十八−− −−−−−虎尾−−−−−
二一−−−十六−−−五五 −−池上−鈴木−山内−−
−−二八−四番−五一−− 松下−朝日−−堀江−藤本
−−−−−八番−−−−− −−−−−岸−−−−−−
三木は3−6−1で能力の高い1トップ28番の単独での打開力が鍵。6番・22番・18番は守備的。カウンター狙いの模様。
日ノ本は中盤ダイアモンドの4−4−2で、バランスをしっかり保つ。守備ではマークを受け渡すが、相手28番をしばしばフリーにしてしまう。
1分、三木28番がロングボールに抜け出すが、GK岸がいい飛び出し、いい体勢がとれないままファーストタッチで強引に左にかわすがバランスを崩しシュートはヒットせず。3分にも28番はスピード豊かにDFをかわしてシュート、岸セーブ。5分頃から日ノ本が支配しSBを使ったサイド攻撃を展開する。12分藤本の右クロスがニアの白井へ、シュートタイミングをやや外し、遅れて撃ったが外れる。日ノ本は攻めるが三木の粘り強い守備の前になかなか決定機はつかめず、シュートも少ない。三木の28番は当たりに強く
ポストプレーや闘争心も申し分のない好選手で、日ノ本も手を焼く。がCB朝日・堀江もお互いにカバーし、身体能力差を補う上手い守備で対抗する。28分、前線に飛び出した日ノ本・虎尾の左足シュートがGKの脇をすり抜けて先制。前半残り時間もあまりチャンスはなく終了。
後半日ノ本・池上→奥田。奥田はFWに入り、白井がLHに下がる。日ノ本は中できっちり繋いでからのサイド攻撃が続く。7分三木は両WBの55番・21番→2番・15番が同じ位置に入る。スタミナを消耗していたからか。15分過ぎからは三木も疲れが出て、スペースが生じる。そこをスピードと得点センスのありそうな虎尾が積極的に狙う。18分日ノ本・奥田→山口。後半出場したばかりの奥田は見せ場を作れず。山口は動き出しがいいタイプ。三木はさらに二人交代する。26分スルーパスが山口に通り、左に出したボールに白井が後方から走りこんで決め2点目。32分にはその白井→矢田貝に交代。33分カウンターから山内が抜け出しGKをかわして決め3点目を奪い完全に勝負を決めた。終始ゲームをコントロールした日ノ本の完勝だった。
これでベスト4はラガッツァ・武庫川女子大・大体大・日ノ本学園とシード勢が勝ち上がった。準決勝はラガッツァと大体大に分がありそう。ラガッツァと大体大は若干ラガッツァに分がありそうだが、準決勝・決勝はLリーグとスケジュールが重なり、奥田・阪口・松田・上辻の昇格組がどちらに出場するかが大きな鍵となる。
10月12日(日)
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