ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■滋賀県1部リーグ 立命館守山−草津東B 比叡山−水口 水口東−伊吹
後半シュート数3対8、CK数1対4、GK数5対6、クロス数4対3、ファウル数5対6、FK数1対2。

まあ一言でいえば、決定力。決めるべき時に比叡山は決めて水口は決められなかった。とは言え水口もシュート精度は悪くなかった。勝負は時の運だ。方向性はおそらく悪くない。今年の滋賀県でもトップクラスを間違いなく争うであろう両校の死闘だった。後半押している時間帯に水口が決めていれば結果は逆になってもおかしくなかった。互角の激戦だったと思う。




第3試合に登場する水口東は長らく水口では水口高校に次ぐナンバー2高校だったが、野洲高校に山本先生が転任したあと、しばらく低迷して最近復活してきた。近年は水口に並ぶ、というよりむしろ逆転した感すらある。対する伊吹もコンスタントに強い高校だ。


滋賀県1部リーグ
水口東高校−伊吹高校
3月18日 14時 ビッグレイクA ピッチ人工芝 晴

水口東          伊吹
−−−−−五五−−−−− −−−六八−−二二−−−
六一−−−七三−−−七八 −−−−−−−−−−−−
−−−五二−−五九−−− 七八−四十−−二十−十三
五三−七十−−六十−五七 八十−二八−−九十−十七
−−−−−五一−−−−− −−−−−七六−−−−−

立ち上がりから水口東は徹底的にサイドアタック。水口地区ならではの確実なテクニックを活かしサイドを攻略し、クロスを入れまくる。5分、7分と右クロスが合わないが、8分、右クロスに73番ハーフボレー、上に外れる。決定機。57番のオーバーラップが実に効いているし、78番は単独突破も57番を活かすプレーも出来る。52番は配球しつつ飛び出せるし、61番はサイドを伺いつつ中に飛び出す。73番はぺース格?これは水口東のゴールは時間の問題かと思った。しかし12分、水口東GK51番のミスキックを拾った伊吹13番が冷静にループ、バーを叩く。決定機。水口東13番は最小限の技術を最大限の習熟度で身につけている。要するに基本がしっかりしていて視野も広くブロックドリブルもある。華麗さはないが、実戦的な中田英寿みたいなタイプ。左CB28番はレフティでロングフィードがあり、しかも右足でも大きく展開し、高さもある程度あり、守備もしっかりしている。というか、だからこそ水口東が有効な左サイドアタックを繰り出せないのだろう。25分、伊吹17番ミドルは外れる。決定機。徐々に伊吹がタテの突進力を武器にペースをつかみ始める。水口東は声が出ていて、52番から修正の声が飛ぶ。やや水口東が慎重になり、意図的に膠着させた?もしそうならば試合巧者でもある。前半0−0で終了。

前半シュート数2対4、CK数0対2、GK数4対5、オフサイドなし、クロス数5対4、ファウル数2対4、FK数1対0。

後半開始。再び水口東がサイドアタック開始。バックパスをカットした78番が切れ込む。右CKゲット。後半の水口東は左からも攻める。ピッチを幅広く使うさまはまさに「水口のヒガシ」である。ただしクロス精度が低く、サイドを個人でも連携でも攻略しているのに、こうも精度が低いとなれば、とにかく数多く撃つしかない。65分、右サイドを崩し59番シュートは正面。決定機。伊吹もタテに速い攻めから左サイドバック80番が裏を取るがシュートは外れる。68分には22番が裏を取るがオフサイド。伊吹は13番が中に入るようになり、セカンドトップ的なポジションでタテの迫力が増している。72分、伊吹のバックラインでのキープに水口東がプレス、55番が奪い、左の52番へ、丁寧に流し込み1−0と水口東先制。伊吹、右クロスに13番右シュート、決定機。右に外れる。水口東、78番→33番をトップ下、73番が右ハーフに。走るだけ走って交代という当初からのゲームプラン?73分、伊吹68番→27番。センターバックに入り、28番が左ハーフに。28番は前線に上げてパワープレーでもいいと思うが、左足の精度に賭けた?しかし、サイドでいい形で持てず、時間が進んでいく。タテ突破も徐々に消えていき、逆にゴールキックミスから水口東55番が決定機を迎えるなど、水口東が確実に勝つサッカーにシフトし、結局逃げ切った。


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03月18日(土)
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