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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総体兵庫予選 準々決勝 滝二−御影工  市尼−県西宮
その延長前半、不愉快なことが起きてしまう。御影工の選手がハーフウェーライン付近で痛む。GKが手で保持していたボールをあまりゴールラインから離れていないタッチに蹴り出す。ハーフ付近には観戦者が多いために気を使ったのだろうが結果的には甘い行動だった。滝二は当然プレゼントボール。しかし、GKに戻して、元の状態にするわけでもなく、ゴールキックにするわけでもなく、なんとゴールライン付近の相手スローインにしただけで、しかも全員でプレスにいく構えである。ベンチの黒田先生からも制止の声はかからない。以前96年のヨーロッパ選手権でオランダが同様の振る舞いに出た際に解説の田嶋さんは「汚い」を連発した。ゲーム中の瞬間的なラフプレーならまだ仕方が無い。しかし滝二は一人二人ならともかく、ベンチも含めた全員がこのような汚い行動に出るのだ。サッカーにケガはつきものだ。だからこそ、敵味方を問わずサッカー仲間に対する最低限の配慮として、少なくともプレーが止まった状態でタッチにボールを蹴り出す行為、それに対ししっかりプレゼントボールを返す行動は義務といっていい。高校生にもなって「知りませんでした」では済まされないし、黒田先生が知らないわけもない。滝二のこの行為を見るとサッカーを愛する者として怒りを感じるよりも情けないやらやるせないやら・・・・・・。御影工としては絶対に奪われてはならないケースだったが、滝二がこのスローインを奪い、ペナ正面へつなぎ、そこでファウル、得たFKを決め、その後も安定してボールを支配し、ベスト4入りを果たした。

05月31日(土)
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