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ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■茂保衛門様 快刀乱麻!(13) 外法帖

※ふふふ・・・このシリーズの更新は、いったい何ヶ月ぶりでしょうか? 数えるのが異様に怖いですわ☆
 さて世間ではいよいよ、魔人学園の続編(と言うか、番外編?)の製作発表が公表されましたねー。主人公がトレジャーハンターと言うのは、学園モノには違和感バリバリという感じがしないでもないですが(汗)。おまけに制作元があのAT○ASとは・・・多分ちゃんちゃん☆ は首、突っ込まないでしょう。二次創作にコトのほか厳しいことで有名なところですから。・・・でも頼むから、「魔人學園」最終話はシャフト単独で作ってくれ・・・☆
 まあ、今はともあれ、榊さんです。今回榊さんは、とんでもない受難に逢ってしまいます。イヤイヤついた任務ではあるみたいですが、やはり榊さんにとっては火附盗賊改与力というのは天職ということなんでしょうかねえ。人間と言うのはとっさのときに本性が現れる、と言いますから。でわ。

 ところでこのコーナー、魔人ファンの方もボチボチ読んでくださっているようですが、最近SDの流×彩方面でこちらに来られる方も多いみたいです。メールで感想いただきましたし・・・またそっちの続きも書かないと。でも、もうしばらくお待ちくださいね、ichanさんv


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「あなた・・・涼浬、と言う名でしたね、どうしてここにいるんですか!」

 一瞬の茫然自失状態から無理やり抜け出して、あたしは何とかそう尋ねていた。

 確かこの女・涼浬が、骨董屋を営んでいるのは王子のはずだ。ついでに言えば、涼浬が属してる《龍閃組》の本拠地は、内藤新宿。
 そしてここは神田。どう考えても、たまたま見かけたから挨拶でもしようと思って着いて来た、なんてことはありえないのだけれど。

「日本橋辺りで、馬で爆走なさるお二方をお見かけいたしました。ただならぬ様子でしたので、後を追って参ったまでです」
「日本橋って・・・」

 さては、おろくの火事について調べてたのね。
 口では何だかんだ誤魔化してたけどこの女、やっぱり笹屋の奥方とあたしの話を盗み聞きしてたってことか、天井裏で。でないと、おろくの火事と笹屋をつなげて考えようなんて、思わないはずだもの。

 が、色々と思案をめぐらせてるあたしをよそに、涼浬はこの場に居合わせるはずのない連中の存在に気づき、いきなり敵意をむき出しにしてたりする。

「なっ!? 貴様たちは《鬼道衆》!? 何故榊様たちと一緒にここにいるのだ!?」
「・・・多分お前たちと同じ理由だと思うがな・・・」

 苦笑いして答えるのは九桐。
 ・・・お前『たち』?
 彼の言葉の真意を測りかねていると、その答えは外から騒々しく突入して来たのだった。

「御厨ーー! 榊ーーー! 無事かーーーー!?」

 げげっ・・・☆ あの声は紛れもなく、蓬莱寺京梧じゃないの!?
 御厨さんじゃああるまいに、何で黙って入って来られないワケ? 涼浬を見習いなさいって! てぐすね引いてお待ちかねの鬼火にとっては、絶好の標的になっちゃうじゃないのさ!

 が。鬼火の方は人間の混乱した事情など、わざわざ把握してくれるはずもない。蓬莱寺の叫び声に呼応するがごとく、戸口めがけていっせいに襲い掛かったのだ。
 あたしが思わず、想像したくもない「黒焦げの半死体」を頭に想像したその時、凛とした声が聞こえ・・・。

『剣掌・・・発勁ッ!!』

 ジャッ!

 続いて、焼けた石に水をかけたような音が響いたかと思うと、戸口に迫っていた鬼火はすべて、その一刀のうちに切り伏せられてしまっていた。

「ったく・・・少しは相手をちゃんとみて襲い掛かって来やがれ。俺は『てめえら』の言わば、天敵なんだよ。涼浬同様な。・・・おっ、2人とも何とか息災ってか?」

 不敵な笑みと共に、怪我ひとつない体で戸口をくぐって現れるは、蓬莱寺京梧。

「な、何であんたまでここにいるのよ!? 蓬莱寺!?」


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08月30日(土)
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