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ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■茂保衛門様・快刀乱麻!(1)外法帖
※つーいーにー、ついに書いてしまいました、今「外法帖」で一番アツい漢こと榊茂保衛門さん・主役のSSであります。「過ぎし夢 来たる朝」といい今回といい、ちゃんちゃん☆ てばすっかり趣味に走りまくってます(笑)。相方の渋る顔が目に浮かぶわ・・・☆ でもタイトルはふざけておりますが、中身は一応はシリアスものです。
「過ぎし夢〜」とは違い、こちらは特にネタバレと言うほどの話ではございません。ところどころボカしております。ただし、榊さんの最大の見せ場・第壱拾壱話は過ぎている設定ですので、少々ご注意下さいませ。
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注意:
この物語は1866年、火附盗賊改が廃止される直前の設定となっております。ただ、史実では実際に何月に廃止されたかは、ちゃんちゃん☆ は知りません。(一応簡単には調べたんですけどね・・・☆)とりあえず、ゲーム本編の話の流れから、勝手に推定した日時にいたしました。その辺りを念頭に置かれた上で、物語を楽しんで下さいませv
茂保衛門様・快刀乱麻!(1)外法帖
剣術が出来ないと、弱いの?
弱い男の子は、男の子じゃないの?
・・・そんなこと、ないよ。
お夏、知ってるもの。頑張ってること。
いつかお夏が、お嫁さんになってあげるね・・・。
「神妙になさいっ! 火附盗賊改よっ!!」
高らかに宣言し、あたしが十手を突きつけたその先では、今まさに金目の物を強奪せんとする盗賊たちがギョッ! と目を剥いていた。
まさかあたしたち火附盗賊改に、自分たちの行動を読まれているとは思ってなかった、って感じの顔。・・・ったく、随分とナメられたものよね。
「くそおっ!」
かくなる上は血路を開こうってんでしょうね、腕に覚えがありそうな1人が刀を抜いて・・・って、ちょ、ちょっと、どうしてあたしのところへ走ってくるのよ!?
「死ねえっ!」
言うが早いか振り切られた刀は、だけどあたしの体を二等分、ってわけにはいかなかった。とっさに横合いから飛び出した同心が、危うく自分の刀でがっちり止めてくれたから。
「大丈夫ですか、榊さん!」
刀の柄と峰で、凶賊を斬り捨てずにその場に昏倒させた同心・御厨惣州が振り向きざま、あたしにそう言って声をかけてくれる。
「え、ええまあ。何とか無事ですよ」
御厨さんの見事な剣術に勢いづいたんでしょうね、他の同心たちも一斉に、盗賊たちを捕縛せんと突入する。
───この時まさに、勝敗は決したと思うわ。多少の抵抗はあったけど、こちら側には怪我人以上の犠牲者は出さずに、盗賊たちを一毛打尽にできたから。
だけど・・・あの盗賊が真っ先にあたしを狙ったのって、やっぱりこの女言葉のせいなのかしら? いかにも簡単に斬り殺せる、って思ったんだろうけど・・・何だか怖い思いをしただけ、損したって感じよね。
───あら、ごめんなさい。紹介し忘れていたわね。
あたしはこれでも天下に名の知れた、アノ火附盗賊改の与力・榊茂保衛門って言うの。もちろん男よ、男。・・・「ほ●えもん」じゃないですからね、くれぐれも間違えないように。
「・・・何だか最近、多いですね」
引っ立てられていく盗賊たちを見送りながら、御厨さんは苦々しく呟く。
「多いって、押し込み強盗が、ってことよね?」
「ええ。こうも連日出没されたんじゃ、皆が安心して眠りにつけませんよ。一体奴等、何を考えているのやら・・・」
安眠を妨げられているのは、別に町民たちばかりじゃないけど。他ならぬあたしたちお役人も、夜回りだの取り調べだのって、寸暇も惜しんで働いてる始末だから。まあ、それがあたしたちの飯の種だ、って言われれば、反論できないのが悲しいところね。
・・・もっとも最近の、やけに頻発する盗賊騒ぎの理由には、あたしはちゃんと見当がついてるわ。
「御厨さん」
言って、ちょいちょいと手招きをしたら、さすが御厨さんは他人に聞かれちゃマズい話をするのだと察してくれたみたいね。すっ、とあたしの近くによって耳をそばだてるようにする。
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03月04日(月)
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