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ちゃんちゃん☆のショート創作
by ちゃんちゃん☆
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■茂保衛門様・快刀乱麻!(1)外法帖
 ひそひそと囁き合ったり、無作法にも指を差したりしている彼らが見ている方向って、どうも同じみたいで。どうやら彼らの注目を浴びるような何かがあるって勘付いて、あたしはそっちに視線を向けたんだけど。

 まさにその瞬間だったわ。

 ボウッ!

 と音を立て、路上で町人風の男が生きながら燃え上がった≠フは!

「ぎゃああああああああああっ!」
 火炎男は悲鳴を上げながら、助けを求めるように手をどこへともなく差し伸べる。
 一方、何が起こったのか分からない周囲の人間は、それでも身の危険だけは感じたらしいわね、それこそ自分に火の粉がかかる前にと、一斉に逃げてしまった。
 何が何だか理解できなかったのは、あたしも同じだった。でも何だかんだ言っても職業病よね。急いで燃え盛る人間に走り寄りながら着てた羽織を脱ぎ、バタバタと炎に叩き付けるようにして消火活動に当たったわ。
 程なくして火は消えて、騒ぎは収まったけど・・・そこにはあたしが職業柄、嫌でも見慣れてしまった光景ってヤツが、あったの。
「う・・・っ」
 皮膚まで焼け焦げて、苦悶の形相で胸を掻き毟りながら息絶えている人間って言う、焼け跡ではお馴染みになってる光景が、ね・・・。

 その後、騒ぎを聞きつけて町奉行所の人間が駆けつけて来たんだけど。
 彼らに事情を説明しながらあたしは、何だかイヤな予感がしたわ。とんでもない事件があたしの周りで起きつつあるって、正直言って当たって欲しくない予感が。
 ───だけど、実際。
 その事件はあたしを、思い出すもおぞましい事件へと巻き込んでいく発端になってしまったのだった・・・。

《続》

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※これ多分、ものすごく長くなること請け合いです。ちゃんとケリつけられると良いんですが。
 ところで文中で、榊さんが御厨さんとは別の町奉行所に配属されてしまう、と書きましたが、勿論創作であります。何せ「邪」ディスクでは榊さん、全然出てないんですもの。御厨サンは町奉行所へ転属になった、ときちんと自分で言ってるのにね(涙)。
 ただ、これはこれで彼らみたいな役人にはイイコトなのではないか、と思うんですよね。変に一個所で馴れ合っているよりは、離れていてもそれぞれ自分の成すべき事を行なって、お江戸の平和のために日夜働く、って言うのがロマンじゃございません? ちゃんちゃん☆ だけかなあ?

03月04日(月)
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