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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■簡単に……。
暫くこの頁の更新は滞りがちだったのですが、書くことがなかった訳ではなく、むしろ「あれも書こう」、「これも書きたい」、「こんなことを書くとおもしろいぞ」と思うことは沢山あったのです。でも、ほかに書かなくてはならないものや、この頁の記事よりも書きたくてしかも稿料が発生するものなどが沢山あって書けませんでした。

後になっても書けるようにと、取り敢えず簡単にメモ書きしておいたのですが、メモしてからの時間が経ち過ぎてメモしたことどもの詳細を思い出せずにいます。一日や二日程度ならメモからその内容を思い出して記事を起こすこともできるのですが、今回の場合、最長一〇日が隔たってしまったメモもあり、こうなっては最早や無理です。

私はもの書きです。この状態でも記事を起こすことはできます。しかしこの状態で記事を起こすと「書こうと思っていたこと」ではなく、「メモから発想した創作文」を書いてしまいます。
とは言え、メモは飽くまでメモなので、後に詳細に必ず思い出せるという保証が効くほど細かく書いておく訳にもいかず、それができないからちゃちゃっとメモ書きにしておく訳で。

こういう訳で、メモ書きからほとんど転記程度の御話を幾つか。

ハンバーガー専門店Mで小説原稿を書いていたときの御話。
午前八時に客席入りして昼食時間帯の混雑がはじまる頃に退席しているというのに、私が執筆している間中M店舗客席内は女子学生(しかも制服学生)の甲高い話し声が頭上から降ってきます。女子学生たちは私がついている席の後方に固まっていたのですけどね。

その中に、許せない発言がありました。

制服を着なければならない学生なんて子供ですから、そんな子供の言うことをたまたま耳にしたからと言っていちいち腹を立てるのはおとなげないこととは私自身も思ってはおります。ですから、語順を考えない会話の仕方だとか、発言前に文法を整える余裕のなさとか、慣用句の使用法の間違いだとか、そんなものを咎める心づもりなど毛頭ございません。でもどうしても許せない発言が一つだけありました。

或る女子学生が、ハンバーガー専門店Mクドナルドを「まっく」と呼びました。関西で生まれ育ったことを疑う余地のない訛りと語の選び方と速度で話す、間違いなく地元生まれの学生が、関西ではアップル社製のコンピュータを呼ぶときにしか使わない単語を以てMクドナルドを表現したのです。
……許し難い。
そのときは何とか聞かなかったことにして原稿執筆に取り組みましたが、自宅への帰途上でも意識の外から何度も想起されてしまうので、その日は一〇〇円ショップに立ち寄って香炉と香を買い求め、自宅ではリラックスできるという香を焚いて仕事をしました。

ちなみに「リラックスできる香」とはラベンダーの香で、「ラベンダーの香りなんかかいだらタイムトラベルしてしまうんじゃないだろうか」とちょっとどきどきしながら焚きました。もう「まっく」のことは忘れていました。
何って、原田知世さんにユーミンですよ。高柳くんは現在は「野性時代」の編集長らしいですよ?

「転記程度の話を幾つか」とか「簡単に」とか先に書いておきながら結構長い愚痴を書いてしまいました。短い原稿が苦手な理由がこんなところにも見え隠れ。


【今日の暖冬を振り返る】
とうとうこの冬は自宅ではTシャツだけで過ごした。長袖はずっと箪笥の中。ジャズ箪笥。カモンレッツ箪笥。Rain箪笥が聞こえる。
03月24日(土)
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