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衛澤のどーでもよさげ。
by 衛澤 創
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■行ってきたー!(その2)
目の前数十センチ(1メートルも離れていない)の、手を伸ばせば頭をはたいてやれそうなところをヴォーカル氏が、リーダー氏が歩いていきます……何てことでしょう、ヴォーカル氏を間近で見て確信しましたよ。開演前にトイレ付近で見掛けた男(昨日付当記事参照)はこの人に間違いないですよ!
二度おいしい思いをした私はあんまり有難くなって、ぶんぶん手を振る観客に混じって目の前を通る二人を手を合わせて拝んでしまった。後ろ気味だがいい席だ、アリーナ54列ビバビバ!
センターステージでは座談会風MC。サポートメンバーを含む5人で輪になって話す。開演前に取ったアンケートに書かれたという名目の質問は「好きな関西弁は何ですか」。5人が1人ずつ答えていく。
ここでキーボードの増田氏が挙げた「ようせん」は、彼が言う通りに相当する標準語がなくて困る。乱暴に直接標準語に訳すなら「できない」なのだが、ただ不可能を表しているのではない、ということを増田氏は言いたかったのだと思う。しかし他地方生まれのヴォーカル氏含む3人(1人は外国人)には判らない様子。
不可能を表すのに関西では「できへん」と「ようせん」を使い分ける。無理矢理解説すると、「できへん」は標準語の「できない」。物理的な不可能を断定して言うときに使う。「ようせん」は「自分の能力ではちょっとできません」という意味を含ませるときに使う。
だから、「ほかの人ならやるかもしれないが、自分にはできない」というときにも使うし、やわらかくお断りするときに謙る手段としても使う。……これで他地方の人にも判るだろうか。
3曲センターステージで歌った後、今度は1塁側通路を通ってフロントステージに戻る。しっとりと「OCEAN」。ステージ移動の際に駆け足になったというのに、僅かにも息が乱れていないのが流石。
「OCEAN」が静かに引いて、ステージ上に怪しい影が。現れたのはMONSTERだ!……が、バボットほどの派手さもなく、デザインがイカれている訳でもない巨大なモンスターは、色づかいを含めて何だか地味。
しかしステージ前面ではイントロの「ヘイ!」に合わせて何本もの炎が噴き上がる。ここから―――ここからライヴは急加速していく。15曲め「MONSTER」から18曲め「LOVE PHANTOM」までノンストップなのだ。体力がない人はついていけないぞ。ステージ上の人はもっと疲れるはず……だが、疲れの片鱗も垣間見えない。厄年過ぎてるのにすごいぞ(ヲイ)。
アンコールでのMCがしみた。10代や20代前半の人には何だか説教くさく聞こえたかもしれない。
「みんなからは見えないかもしれないけど、(客席の)あっちこっちからゆらゆらといっぱいモンスターが現れて、一斉にステージに襲ってきて、ボク等はめちゃくちゃにやられて犯されてしまって、とても倖せになってしまいました―――自分から溢れたはげしいものが誰も傷つけることなく誰かを倖せにするなんて、とっても素敵じゃないですか」(要約)
このMCから、「MONSTER」は決してネガティヴなものだけを表しているのではないと知れる。人間を越えた強大な力を持ったもの、それが「MONSTER」。猛烈な勢いで一度に4万人もの観客を愉しませる貴方がたこそが「MONSTER」だ、と私はステージ上の人たちに対して思った。
最後の曲は「RUN」。10年以上前の曲だが色褪せない。ラストに演じられることで味わいが深まったとも思える。タイトル通りに曲の終わり辺りからヴォーカル氏はステージを降りてアリーナを一周走り抜けた。大阪ドームのアリーナと言えば普段は野球場だ。野球場を駆け足で一周しても息が上がっていなかったのは驚異だと言える。恰好いい。だが、その衣装はどうだろう(左図参照)。
いつも何から何までびしっと決まっているのではなく何処か外してしまっているところがB'zのいいところだと私は思っている。
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08月27日(日)
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