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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅3(忘れないうちにいそいでメモ)
ユタ神様のおうちは
玄関にしめ縄があるから
すぐわかるよ
ときいていたが
本当にすぐに
わかった。
玄関の前にたって
チャイムをおす。
「さとちゃん、みて!」
まやさんが
玄関の上の照明を指さす。
そこには
さっきお参りしした
今井大権現の文字が。
「わあ、さっきいったとこやん。
すごい偶然やね。なんかゆかりがあるんかな。」

チャイムを
3回おしても
誰も出てこないので
扉をあけて
「こんにちはー!」と
叫んでみる。
「はーいはい」
奥からでてきたのは
ちょっと小柄なおじいさん。
「今朝お電話したものですが」
「あれ?いまから?」
朝の電話の予約を
すっかり忘れているらしい。
「はい!4時っていってたので」
「そうかーじゃ、二階あがってて」
車をとなりの駐車場にとめて
お二階にお邪魔する。
二階の部屋には
壁一面に
何段もの
大きな祭壇が。
焼酎がならんでる。
鏡がたくさん。
榊
御幣
おりん
香炉…
鳥のカタチのお腹のところに
鏡があるのが印象的。
ユタ神様は
いらっしゃらない。
「こんにちわー」
「二階にあがってまーす」
しばらくすると
トイレを流す音がして
白装束に着替えた
ユタ神様が
階段をあがってきた。
玄関で
おじいさんと
おもった印象が
かわって
つやつやした
エネルギーを
感じる。
「あんたらどこからきた」
「大阪です」
「出身は?」
「わたしは金沢」
「わたしは東京」
「そうかあー」
自然に会話が始まる。
しばらく話して
ひとりずつ
お酒とお塩と封筒をさしだして
みてもらう。
ユタ神様は
ろうそくの火を
お酒の瓶をとおして
祝詞の書かれた紙に
うつした模様をみて
なにかを読みとるらしい。
まず
わたしから。
わたしの場合は
自分の生まれ持った
カタチについてや
カラダのこと
相棒との相性など
教えてもらった。
相棒が健康で
相性も大丈夫と
いわれたので
よかった。
「あんたは
神さまに祈らないといかん
家に神棚あるか」
「近所の氏神さまのお札をおいてるとこは
あるんですけど…」
「氏神さまって何の神様」
「天神さん…」
「人が神さまとして祀られてることあるけど
人を祈るんじゃない、
あんたは、自然の神さまに
祈らないといけない。
そうじゃないと
あんたの場合は
いろいろ大変なことがおこってくるから」
人間の赤ちゃんは
お腹の中にいるときに
月の神様に育てられる。
でも月の神様は
生みだすことはできない。
産むのは海の神様。
だから“うみ”という。
生まれてからは
太陽の力に守られる。
人間にとって
自然の神さまは
とても大切なもの。
月
太陽
海
水
山
川
土
穀物
火
この
自然から
はずれないように!
自然が神さま。
それを忘れてはいけない。
自然が神さま
というのは
わたしにとって
とてもとても
しっくりとくる。
なにか
わからない神様に
祈るよういわれるのと
ぜんぜん違って
自然はしたしみがある。
うれしくなった。
自然の神様にお参りする方法を
おしえてもらう。
*朝
起きたら
顔をあらって
7櫛以上髪をとかす。
(家に櫛あったかなあ…)
身なりを整えて
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04月03日(水)
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