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へそおもい
by はたさとみ
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■奄美大島の旅4(忘れないうちにいそいで書きなぐる)
お店の主人は
ここで生まれ育ったという女性。
貝殻を拾うのが好きだそうで
テーブルの上や
石垣のあたり
カラフルな色と形の貝が
飾ってある。
おばちゃんといっても
いい年齢なのだが
なんだかとても
かわいらしい感じの方だった。
「いい場所ですねー」
「そうですか…
これが当たり前だから…」
子どもの頃は
デイゴの木のうろの中で
おままごとして
遊んでいたという。
うらやましい。
子どもは
こんな場所で
育つのが
しあわせだろうなあ…と
おもうのだが
だんだんと
子どもがいなくなり
学校も
廃校寸前なのだそうだ。
「わたし
こんなところにすみたいなあ」
つぶやいてみる。
もし
これから子どもを産んで
育てるのなら
わたしは
こんな場所で
子どもを育てたい。
自然の智恵を
カラダで
学びたい。
「すみたいなあー」
なんども
つぶやいてみる。
まやさんは
自然はとても好きだけど
都会の生活に
慣れてしまっているから
この自然の真ん中で
生活できるかわからない…という。
確かに
ぜんぜん
感覚がちがうだろう。
でも
出来る気がする。
人間だったら
その感覚を知れば
心地よく感じるように
おもう。
「できるよー」
「できるかなあ…」
自然と人間の
話になる。
まやさんは
このまま
人間が
自然を壊して
コントロールしきってしまったら
どうしようと
こわくなることがあるという。
そっかあ
そうなんだ…。
わたしは
逆で
人間が
自然に
やられてしまわないか
こわくなる
と言う。
「そっかー
人間より自然がつよいか…
そうだったら安心する。」
人間はちっぽけなくせに
地球の上に
かさぶたみたいに
街をつくって
のさばっているから
地球は
居心地がわるくなって
じゃまな
かさぶたを
かきむしって
しまわないか
きっと
地球のひとかきで
人間なんて
消されちゃうから
それが
こわくて
ごめんなさい
ごめんなさい
すこしでも
じゃまにならないように
生きますので
がんばりますので
どうか
まだ
かきむしらないで
ください
っておもう。
だから
できるだけ
自然と
つながる
生活をしたいと
おもってる。
人間も地球も
お互いに
気持ちよく
地球の皮膚を
うるおわせるくらいの
細菌みたいに
生きていきたい。
それが
まだまだ
ぜんぜん
できてなくて
都会に
生活しているだけで
かさぶたに
加担しているような
気がして
ごめんなさい
ごめんなさい
って
おもう。
そんな
話をする。
わたしは
自分が
そんなふうに
おもっていたのかと
言葉にして
はじめて
気がつく。
生活してるだけで
罪悪感を
感じてるのか。
わたしが
仙台から
大阪に
やってきた時のことを
おもいだす。
飛行機が
関西の上にきたときに
グレーのこんもりとした
空気のベールをまとった
街がみえた。
わたしは
これから
ここに住むのかと
おもった。
すごくすごく
おおきな街で
その街の中は
緑の場所と
つながっていなくて
きりはなされていて
川の両岸も
綺麗に人間の手がはいっていて
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04月04日(木)
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